京都府

伏見・深草ルート【京都一周トレイル】

京都の市内をめぐる京都一周トレイル。東山コースの伏見稲荷から始まって西山コースの上桂まで京都市を横断しますが、今日はその東山コースの延長として作られた伏見・深草コースを歩いてみようと思います。全長9.5kmの短いコースで、アップダウンも激しくないので、ゆっくり寄り道しながらでも3-4時間ほどで十分歩けてしまいます。

伏見深草ルート

明治天皇陵から伏見桃山城運動公園へ

伏見・深草ルートの始まりは京阪伏見桃山駅。駅を出ると山の方へと向かっていきます。

すぐに伏見でもっとも有名な神社の御香宮があります。そんなに大きな神社ではないので、時間があれば寄りたいですね!

なお、伏見といえば灘と並ぶ関西で最も有名な酒造の地ですね!!日本酒は夫婦ともに大好きなんですが、さすがにほろ酔いでハイキングは無理なので、また後日来ようと思います。

御香宮の鳥居
御香宮の鳥居。大きいですね!!
御香宮の門
御香宮の門は伏見城の大手門です。

近鉄やJRも超えてどんどん進みます。しばらく行くと、乃木神社、さらには明治天皇陵の前を通過します。

乃木神社に祀られるのは乃木希典。彼は日露戦争の英雄であり、明治天皇が御隠れになった時、後を追って夫婦で自害した人物です。そういった理由もあって明治天皇陵のすぐ近くに祀られてるんでしょうね。

乃木神社
乃木神社。大きな神社です。
明治天皇陵参道
明治天皇陵参道。なんともきれいな道です。

伏見・深草ルートは明治天皇陵の手前を横断しており、陵墓に行く場合はために少し逸れます。

それにしても明治天皇陵は本当に大きいですね!陵墓自体はそうでもないんですが、土地は日本最大の前方後円墳である仁徳天皇陵並みに大きい気がします。

明治天皇陵
明治天皇陵。円墳みたいな感じでしょうか??

なお、このすぐ近くに桓武天皇陵もありますが、明治天皇陵と比べるとかなり小さめですね。

明治天皇は京都から東京へ遷都しましたが、桓武天皇は都を京都へと遷都した天皇で、京都では最も愛されている天皇の一人です。平安神宮に祀られているのも桓武天皇です。

桓武天皇陵
桓武天皇陵。陵墓らしい雰囲気があります。

桓武天皇陵からは伏見桃山公園内を通ります。京都でも有名な桜スポットですが、ここで伏見城を通ります。伏見城といえば、秀吉によって建てられた城ですが、残念ながらこの辺りは伏見城があった場所ではなく、また実際の伏見城の外見とも異なるようです。

実はこの辺りには昔、伏見キャッスルランドという名前の遊園地があり、そのシンボルとして建てられたのがこの伏見城でした。2003年に入場者が減少し、後に倒産。この天守閣だけはここに残されています。

伏見城の門
伏見城の門。かなり立派な門ですね!

第天守は50m、小天守は30mもあり、かなり立派なお城ですね。しかし残念ながら耐震の問題で中に入ることはできず、城も少し荒れてきてるようです。

伏見城
伏見城。入ってみたいなぁ!!
伏見桃山城運動公園
伏見桃山城運動公園内を通って行きます。

大岩山へ

運動公園を抜けると、住宅街を通って大岩山登山です。大岩山は標高166mとそれほど大きな山ではないのですが、頂上からはきれいな伏見の景色を楽しむことができます。

山頂には展望台が広がります。景色はとてもきれいなんですが、大岩山は山頂まで完全に舗装された車道でした。なので、夜とかに車で来るにはいいんでしょうね。

さらに山頂はもともとゴルフ場だったようですが、今ではソーラーパネルが敷き詰められたりしており、かなり開発されちゃっていますね… 産廃も山頂付近にはかなりあるようです。

大岩山の登山道
一瞬だけ竹藪のようなところを通るんですが…
大岩山の登山道
大岩山の登山道。ほぼ頂上付近です。
大岩山山頂
大岩山からの眺め

山頂からは下に降りていく車道がさらに続いていますが、実際に伏見・深草ルートが行くのは山道です。

大岩山は隣の稲荷神社と並んで稲荷信仰の盛んなところでもあり、山の中には○○大神と書かれたお塚などもあり、昔から信仰されていたことがよくわかります。

大岩山の神社
鳥居が倒れていますね。若干荒れてます。
大岩山からの下り
結構な山道です。夏場来たら草が結構生えてそうですね。
お塚
稲荷山も近いので、稲荷信仰のお塚でしょうね。
堂本印象の鳥居
堂本印象の鳥居

大岩山を出ると大岩街道をほんの一瞬だけ通り、住宅街を抜け、さらに名神高速道路をくぐって稲荷山へと向かっていきます。この辺りは少し道が、わかりにくいですね。

地図には大岩街道と表記がありますが、実はこの道は東海道から分岐して大阪へと続く歴史的な京街道の一部です。京街道は山科から東海道より分岐して、伏見より京阪線に沿って大阪城に向かう、大阪では最も有名な街道の1つです。

現在は名神高速が東西に横断しますが、昔はJR東海道線の京都~山科間がここを通っていました。ずいぶん遠回りをしていたんですが、このルートだと現在の逢坂山越えに比べて勾配がかなり楽なんですよね。逢坂山は歩いて登ると結構きつかった覚えがあります。

大岩山からの下り
大岩山から下りてきました。
仁明天皇陵
仁明天皇陵

伏見稲荷大社へ

名神高速の下を通ると、稲荷山の方へと向かっていきます。今日はもうすぐゴールです。早いですね!

伏見稲荷大社へは竹藪の道を進んでいきます。

途中、伏見稲荷大社の一ノ宮(山頂の神社)への分岐がありました。稲荷山へは稲荷神社の奥の院から鳥居のある参道を登るのが最もメジャーなルートだと思いますが、地図を見てみると実はいろんなルートが稲荷山にあるのがわかります。

稲荷山への道
伏見区でも山の方は結構田舎ですね。
竹藪の道
竹藪がとても美しいです。
お塚
お塚でしょうか。
稲荷山への分岐
ここで分岐。ここから稲荷山頂上へ行くこともできるみたいです。

稲荷山ももうすぐなので、少し林道らしくなってきました。

この辺りには稲荷信仰のお滝やお塚が多くあります。修行場でもあるので写真撮影禁止のところもありましたが、そもそもこの辺りまで観光客は来ないでしょう。もしいたら確実に迷っている人でしょうね。

竹藪の道
綺麗な竹藪です。
竹藪の道
もうすぐゴールです。

きれいな竹藪を抜け、伏見神宝神社を通りすぎると伏見稲荷大社です。奥宮からちょっと行ったところにでてきます。

伏見神宝神社
伏見神宝神社

さて、これで伏見・深草ルートも終了です!!短めのルートでしたが、結構楽しむことができました!!今回はハイキングというよりは街道の峠越えに近いような感覚でした。

このまま帰る場合は道を引き返して奥宮へ行くことができます。東山トレイルへと続ける場合は千本鳥居の道をさらに上がって、四つ辻へと向かう感じです。

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