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福井城【福の井】

福井駅から歩いて10分ほど。福井市の中心にたつのが福井城です。残念ながら天守閣がなく、石垣のみが残るお城ですが、城内には県庁などのビルが並んでおり、なんともユニークな感じを味わうことができます。

福井城

恐竜が立つ福井駅から歩いて10分ぐらい行くと福井城。周囲を歩いてみると、今でも立派な石垣を見ることができます。

福井城の堀
大きな堀と石垣です。
福井城の本丸へと続く御本城橋
御本城橋を渡って、本丸へ。車も通れる橋です。

そんな福井城ですが、もともとはあの柴田勝家が築いた北ノ庄城がもとになってできており、柴田勝家が賤ケ岳の戦いで敗北したあと、家康の次男である結城秀康が入封し、北ノ城をもとに福井城を作りました。

その後には松平忠直が治めることとなり、以降は、松平家が270年にわたって福井を治めてきました。

柴田勝家の像
北ノ庄城の跡にある柴田神社の柴田勝家の像。

御本城橋を渡り、瓦御門跡を通ると、本丸。大きな道路が城内を通ることもあってか、桝形のようなものは残っていません。

そして、目の前に見えるのが福井県庁。それ以外にも県警や県議事堂などいろんな県の建物がたっています。

今までにいろんなお城に行きましたが、思い返して見ると石垣の中の本丸にこういった建物があることはあんまりないですね。お城のすぐ近くに高校があるというのはたまにあった気がしますが。

福井県庁
福井県庁。お城の中にあるのは珍しいですね。
結城氏康の銅像
県庁の前には結城氏康の銅像も。

本丸内を歩いてみても、石垣以外に目立ったものはそれほど残っていませんね。多くは時代の変化とともに亡くなってしまったようですが、それでもお城内を探検するのは面白いです。

福井県議会議事堂と福井県庁
左は福井県議会議事堂。右が福井県庁です。
雁木
石垣の登るための雁木ですね

天守閣

県庁の裏手のほうに回り、急な階段ですが登ってみると、天守台跡があります。また、福井県の名前の由来にもなった福の井と呼ばれる井戸が復元されています。

もともと北の庄から福居へ、そして江戸時代の中期ごろに福井に変わったんですよね。

天守閣跡への登り
右の石垣を上がっていきます(急登です)
福の井
福の井はお城ができた当初からあったようですが、現在のは2017年の復元

残念ながら福井城には天守閣は残っていません。もともとは4重5階とかなり大きいものがあったようですが、1669年には焼失し、そのあと天守は再建されていません。そのため、やぐらを天守の代わりとしていたようですが、福井城は櫓に関してもほとんど何も残っていません。

現在ではその壮大な天守閣を思わせるような石垣のみが残っていますが、その石垣も1948年の福井地震で一部が倒壊しかけています。

倒壊しかけている石垣
これは倒壊しかけですね。
福井城の石垣
天守閣はだいぶ大きいものだったみたいですね。
福井城の礎石
礎石跡が残っています。

なお天守代付近には山里口御門が復元されており、そこから御橋廊下を渡って本丸を出ることもできます。もともとは本丸と三の丸をつなぐ橋で、藩主が渡る橋だったようです。

山里口御門
山里口御門。えらく天守に近いとこにあるんですね

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