男里川の干潟【ハクセンシオマネキ】
大阪の海といえばもうほとんどは工業用の埋立地または人口のビーチで埋め尽くされてしまっていまい、自然のものは残念ながらほとんど残っていません。そんな数少ない自然の一つが男里川河口にあります。大阪で唯一の干潟が残り、天然記念物のハクセンシオマネキがすんでいます。
男里川の干潟
男里川(おのさとがわ)は阪南市と泉南市の境を流れる川。泉南イオンから歩いて15分ほどで、ごみ焼却場の前(泉南市側)にあります。看板等もないのですが、焼却場の煙突を目印にしていけば到着します。
泉州というとお世辞にもきれいな川はあんまりないんですが、最近見違えるほどのきれいさになり、この男里川もそれほど汚さは目立たない気がします。来た時には干潮だったので、満潮時に来るとまた潮の高さが違うのかも。また、この男里川河口はバードウォッチングとしても有名な場所です。
潮だまりのところにはかなり多くの蟹がいます。ここまでの種類の蟹が同じところにいるのはなかなか見ないですね。ここが大阪だと言うことを考えるとかなり意外です。知らなかっただけで、大阪にも海の生物は多いみたいです。
そしては男里川といえばハクセンシオマネキ。ハクセンシオマネキのオスは一つのはさみが大きく、繁殖期では一方のその大きなはさみを使って、メスを巣穴に呼び寄せています。
この男里川にも、少し奥まったところに干潟があり、そこに集中していました。規模としてはそれほど大きくはないのですが、100匹近くはいるであろうすごい数のカニです。
ハクセンシオマネキは気配を感じたら穴に入ってしまうのですが、しばらくじっとしていると人の気配にも慣れたのか穴から出てきてくれます。このはさみを振る行動がまるで引いてしまった潮を招いているように見えるので、『しおまねき』という名前なんだそうです。
しかし、よく見ると、左のはさみが大きなカニもいますね。どうやって決まるんでしょうか。遺伝かな??
ちなみにハサミをふっているハクセンシオマネキはこんな感じです。なんともかっこいいです。確かに招いている感じがかなりしますね。
こういった自然の場所はちゃんと保護して守っていきたいですね!!
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