和歌山県

有田みかん【和歌山のみかん】

やっぱり和歌山といえば、みかんですね!!そして、その和歌山で主要なみかんの産地というと、有田です。有田は農地の90%がみかん農園であるほど、みかんの栽培が盛んなところです。

有田みかんとは??

有田みかんとは厳密にいうと、有田地域で栽培された温州みかんのこと。有田地域とは、有田市、有田川町、湯浅町、広川町のことで、和歌山県の真ん中ぐらいに位置しています。

温州みかんは日本で最も一般的なみかんの種類ですが、有田が山に囲まれていて、気候が温暖であることや降水量が少ないといった環境がまさにみかん栽培にぴったり。そういったベストな環境で育ったみかんは他の温州みかんと比べると一段と甘くてジューシーなものになっています。

有田みかんの人気は日本全国で認められており、和歌山はみかんの出荷量で全国1位。さらにその和歌山のみかんの半分以上は有田みかんなんですよね。

有田みかんの木
有田みかん。初冬にはたくさんのみかんが木になります。
斜面のみかん畑
日当たりもいいので、山の斜面を使ってミカン栽培をすることが多いです。

そんな有田みかんですが、諸説あるものの、始まりは15世紀に熊本から伊藤孫右衛門がみかんの苗木を持ち帰り、自宅の裏山に植えたのが始まりというのが有力。

今でも、伊藤孫右衛門の邸宅があったとされる糸我町中番では山の斜面を使い、大規模なみかん栽培がおこなわれています。

糸我町中番のみかん畑
糸我町中番のみかん畑。
伊藤孫右衛門顕彰碑
有田公園にある伊藤孫右衛門顕彰碑

また、江戸時代には紀伊国屋文左衛門(紀文)が和歌山のみかんを江戸に船で運び、財をなしたことは和歌山ではあまりにも有名なストーリーです。

有田みかんを食べる

有田みかんは関西のスーパーでは一般的によく売られています。また最近では有田みかんの中でも田村みかんや新堂みかんなどの細かい区分もあったりします。

新堂みかんは有田みかんの中でも特に高級なもので、百貨店などで売られているのを見かけることがあります。

有田川沿いの新堂地区
右の山の斜面が新堂地区。限られた場所で生産された最高級の有田みかんです。

有田みかんの収穫の時期は極早生の9月から晩生の1月ごろまでですが、一般的によく出回るのは11月の早生と12月の中生です。

みかんのサイズによっても値段が違ったりするんですが、だいたい5~6個ほど入って、5~600円ぐらいでしょうか。みかんは2~3個いっきに食べたりするので、キロ単位でも注文できたりします。

有田みかん
有田みかんの値段も結構上がってきました… 

さて、肝心の味なんですが、やっぱり有田みかんの特徴はその甘さ。甘いです。そして、ジューシー。水っぽさはなく、しっかりとしたコクのあるみかんって感じでしょうか。

また、最近よく見るようになった田村みかんは有田みかんの中でも晩生のもの。普通の有田みかんよりも、さらに甘い気がします。また、ミカン自体も少し大きいでしょうか。

新堂みかんは普通の有田みかんよりもさらに甘みがあります。薄皮を向いてみると、その違いはすごくよくわかる気がします。

新堂みかん
1200円もしましたが、なかなかのおいしさです。

こたつに入って、半纏を着て、有田ミカンを食べて、昼寝をする。幸せな関西の冬の過ごし方ですね。

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