たま駅長に会いに和歌山鉄道に乗ってきました!
和歌山駅より貴志へ15kmほどの短いローカル線『和歌山電鉄貴志川線』が走っています。この貴志川線はもはや倒産しかけだったときに、世界初の猫駅長「たま」を迎え、人気が出るとともに今ではなんと世界に知られるほどの駅になりました。今では「たま」は亡くなってしまいしたが、「たま」の後任であるニタマやよんたまが駅長を務めています。
なお、ニタマ・よんたまには公休日があり、毎日駅にいるわけではありません。来る際には出勤しているか、ホームページでしっかり確認してから来たほうがいいですよ!
南海電鉄から和歌山電鉄貴志川線に
南海貴志川線はもともと沿線にある三社(日前神宮・國懸神宮、竈山神社、伊太祁曽神社)に行くために1916年に作られた路線です。当初は参拝のために乗る人も多かったようですが、車の広がりとともに利用する人は減り始めてしまいました。そして、南海電鉄は2003年に貴志川線の廃線を決定してしまったのです。とはいうものの、貴志川線がなくなると通勤・通学する人は大いに困ってしまうため結局市や県が引き取り、2006年からは岡山の鉄道会社が運営することになりました。
ちょうどその時、1匹の猫が貴志川駅にいました。それが「たま」です。「たま」は貴志川駅横の倉庫に住み着いた野良猫で、駅を通る人たちに可愛がられていました。しかし、この会社が岡山の会社に変わる頃に「たま」が住む倉庫は取り壊されることになり、「たま」の家はなくなってしまいました。かわいそうなので「たま」を貴志川駅に置き、そして「たま」を駅長にしようということになりました。
そのあと、「たま」は世界初の猫駅長となり、世界的に人気となった。BBCやCNNが撮影に訪れて、放映したことから、外国人客も貴志駅に来るようになり、関連グッズなども売れ、貴志川線は廃線の危機を乗り越えました。「たま」も順調に出世し、社長代理にまで上り詰めました。
晩年、すべての駅の駅長であるウルトラ駅長に任命されるも、老衰のため「たま」は16歳で亡くなってしまいました。
今ではたま大明神となり、神として崇められ貴志駅の端に建てられた神社で祀られています。
和歌山電鉄
残念ながら「たま」は亡くなってしまいましたが、現在和歌山電鉄には新たな貴志駅長の「ニタマ」、そして伊太祁曽駅には「よんたま」がいます。これらの駅に和歌山駅から和歌山鉄道に乗って行ってみました!!
貴志駅までは和歌山駅から800円するので、往復するならワンデイパスを買ったほうがいいですよ。また、和歌山電鉄にはいろいろなかわった電車が運転されており、それに乗るのも面白い。
貴志川線はおおよそ30分に1本程度の運転なので、乗るときにはそれほど待つことはないのかも!
よんたま@伊太祁曽駅
途中の伊太祁曽駅にはよんたまがいます。よんたまもニタマやたま同様、元々は捨て猫で、赤ちゃんの時に和歌山で拾われた猫のようです。現在は伊太祁曽の駅で見習いとして日々業務に励んでいます。
たまが存命の時はここにニタマがいたので、ニタマに関するグッズも置いています。
ニタマ@貴志駅
現在貴志川を任されているのは、この雌の猫ニタマです。ニタマはもともと親会社の岡山で勤務していた捨て猫で、2012年に伊太祁曽駅の駅長として派遣されました。たま亡き後は、貴志駅の駅長に任命されています。
なお、貴志駅の周りにはほとんど何もありません。となると、大半の人がニタマを見るためだけにわざわざここにやってきたということになるんでしょうか。そう考えるとすごい人気ですね!!帰り電車まで時間がある場合は、隣のお土産屋でたまグッズを飼ったり、貴志駅に併設してあるたまカフェに行くのもいいかもしれません。かわいいグッズがいっぱい売ってましたよ!
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