大阪市・港区を全部歩く(前編)【市岡・八幡屋・築港】
東京、名古屋そして大阪に『港区』があるんですが、最古の歴史を誇るのが大阪市港区。1925年にできて、およそ100年たちました。大阪港を中心に発展してきたこの街は、歩いてみると本当にたくさんの魅力に出会うことができます。
大阪市・港区の散歩ルート
今回はJR環状線の弁天町駅から出発し、みなと通りの南に位置する市岡、三先、を経て大阪港まで歩いた後、みなと通りの北を通って、朝潮橋、夕凪、弁天を経て弁天町駅まで帰ってきます。
距離はおよそ15kmほど。その中でも前半はおよそ、8kmのコースです。見どころはもちろん大阪港です。ルートはこちらから(google mapで開きます。)
大阪市・港区を散歩する (前編)
JRの弁天町駅がスタート。以前はここに交通科学館という電車の博物館がありましたが、京都に移転してしまいました。弁天町はJRの快速も止まる駅で、利用者は多いものの、多くは地下鉄からJRの乗り換え客でしょうか。
市岡
駅の西には高層ビルやタワマンがあったりするんですが、東側はずいぶん静かです。そこから南へと向かい、中央大通りを渡り、かつては野球で有名だった市岡高校付近を越えて、南へさらに歩くと市岡。そして、繁栄商店街へと向かいます。


市岡はこの辺りを開拓した市岡与左衛門から名前がとられています。港区は他の湾岸エリアの区と同じように、多くが新田開発でできました。
この市岡には東西に貫く形で、繁栄商店街があります。「繁栄」という名はあるものの、開いているお店がおよそ50%程度。駅から近いので、もうちょっとがんばれそうな気もするんですが。
この繁栄商店街では、シンボルが韋駄天さんで、商店街の中ほどで祀られています。




この市岡をぶらぶら歩いてみると、臨港線の廃線跡が少し残っています。大阪臨港線は弁天町と大正の間から大阪港へと向かっていた貨物支線でした。1961年に廃線となり、今では橋脚などほとんどのものが撤去されてしまいました。線路跡には建物が建てられたりしていますが、まだごくわずかにその跡が残っています。

市岡下水処理場のせせらぎの里を通ると、もう三先。下水処理場のあたりも、おそらく春になると、花がきれいなんでしょうね。


三先・池島
三先までくると、三先天満宮そして福崎住吉神社。港区は海が近いことから、海神を祀る住吉神社がいくつかあります。

池島までくると、地下鉄の朝潮橋が近く、高層マンションがたくさんあります。朝潮橋は大阪の中心となる本町駅から地下鉄で10分程度と、かなり住みやすいところです。また地下鉄だけでなく、バスもたくさん来るのもいいですね。
池島はほとんどマンションしかないんですが、池島公園にあるのが勝利の女神像。これは港区が戦禍でそのほとんどを焼き尽くされ、戦後に復興として港区の高潮対策として45年もの年月をかけて行った土地の嵩上げ事業の完了記念として作られたもの。大阪の港区にもいろんな歴史があるんですよね。



池島の南には三十間堀川が流れ、福崎。三十間堀川を渡る港水道橋という歩行者用の橋が架かっています。橋から見てみるとその景色はなんとも大阪市の港区らしい感じ。係留された船となみはや大橋がよく見えます。

八幡屋
八幡屋は1829年に八幡屋忠兵衛が開拓したところ。他のところと比べると開拓はずいぶんと遅めですね。
朝潮橋駅からも近く、とても便利なところ。そんな八幡屋には八幡屋商店街があります。広い通りのアーケード商店街で、さっきの繁栄商店街よりももう少し活気がある感じでしょうか。大阪にはよくあるスタイルですが、道に真ん中に自転車をとめて、買い物をエンジョイするスタイルです。自転車の量を見てみると、結構な人が来ていました。
昔は、八幡屋商店街は入り口に大きなパチンコ屋が向かい合うようにあり、港湾労働者がたくさんいるような、少し近づきにくい感じのある場所でしたが、今はそんな雰囲気は全くありません。
この商店街に接続するように港中央商店街もありましたが、こちらはほとんど閉まっていました。



さて、この八幡屋を出ると、築港、大阪港です。
築港
八幡屋を出ると、浮島橋を渡って海岸通り。そして、さらに難波津橋を渡って築港です。海岸通りにはサントリーの大阪工場があります。創業して20年後に作った、初の量産工場ということで、歴史もかなりあり、最近では公開に向けていろいろ整備しているよう。
公開されたらぜひ来てみたいですが、なんともアクセスが悪いところです…




築港は大阪港があるところ。大阪港と言えば、海遊館でほとんどの人は大阪港駅で地下鉄を降りると、一直線に海遊館へと向かうんですが、歩いて散歩してみると意外といろんなものが築港にあることが分かります。
特にユニークなのが、赤レンガ倉庫。大阪港駅からそれなりに離れていることもあってほとんど人が来ないようなところですが、横浜の赤レンガ倉庫に負けないような立派な倉庫が立っています。
もともとは住友倉庫が1923年に作った者でしたが、今は赤レンガ倉庫内はクラシックカーの博物館、そして高級なフレンチレストラン。大阪港駅から離れているのであまり人は来てなさそうですが、確かに初めて来た気がします。
倉庫が完全にまっすぐではなく、カーブしているのは昔ここまで臨港線がきていたから。カーブしている線路に沿うような形で倉庫が作られたので、倉庫もカーブしているんですよね。

五条通をあるいて、築港の外周をぐるっと行くと、咲州トンネルを越えて、島の先端にあるのが大阪港の中央突堤。
1868年に大阪が開港した時、初めは西区の川口にあった港が開港したんですが、海から安治川を5kmほど遡らなければいけないような場所だったので、不便でした。
そこで1903年に築港大桟橋を作り、大阪港に面する新たな港を作りました。のちに大桟橋へとつながる築港大道路(現、みなと通り)が敷かれ、さらに大阪市電も花園橋(九条)からこの大阪築港までが営業されました。市電はこの九条から築港までが初の営業区間だったので、どれほどこの築港が重要視されていたのかがとてもよくわかります。
現在では桟橋はなくなり、中央突堤は公園として整備されています。人通りも多いところではないのですが、夕日がとてもきれいな場所で、ダイヤモンドスポットして知る人ぞ知る場所になっています。




この中央突堤から海沿いをぐるっと歩いて数分ほど行くと、ちょうど大阪港に出てきます。海遊館の裏あたりで、ここまでくると観光客が一気に増えてきます。日にもよりますが、天保山客船ターミナルに国際クルーズ船が入港しているときも。何年も前ですが、クイーンエリザベスを見に来たことがありました。




すぐ近くには天保山もあり、その標高は4.53m。歩いてわずか数分で登れます。天保山のハーバービレッジのあたりは海遊館に来た人たちでにぎわっていて、人がとても多いですが、天保山の山頂まで行くと、人が少なくて、ゆっくりできるのでお勧めです。


さて、今回はみなと大通りの南を歩いて築港まで来ました次回はこの大阪港からみなと大通りの北を歩いて、弁天町駅まで戻ります。
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