和歌山県

不動坂【高野山まで歩くFinal】

京都・大阪から出た高野街道も、あとは不動坂を残すだけとなりました。長い道のりでしたが、これが最後です。

この不動坂は歴史的に古い京大阪道の中でも唯一世界遺産に選ばれている箇所であり、町石道のような長い山道ではなく、1時間程度の短いハイキングを楽しみたい人や少しでも高野山を歩くのを楽しみたい人には本当にお勧めのコースです。

不動坂

南海の難波から電車に乗って、一時間半。終点の極楽橋の駅です。この駅で降りる人はほとんどおらず、多くの人がケーブルカーへと向かいます。

極楽橋の駅を降りてまずは不動坂の入口へと向かいます。真っ赤な極楽橋を渡っていくと、不動坂の始まりで、ケーブルカーの下を通ります。

極楽橋
極楽橋。古い橋の橋げたが手前に残っています。
不動坂への入り口
不動坂

ケーブルカーの下をくぐってわずか数分すると新不動坂と旧不動坂の分かれ目があります。旧ルート入り口はかなり小さいです。

旧ルートは平安時代にできた古いトレイルなのですが、新道は大正4年に整備されたもので、終点の女人道まで舗装された道です。もちろん歩きやすいのは新道ですが、高野山の雰囲気を楽しみたい人は旧道の方がいいでしょうね。

ということで旧道の方を進んでいきます。最初はいろは坂と呼ばれる坂のきついところを上がっていきます。かなり曲がりくねった道でなんとも登りにくいです。

不動坂新道と旧道の分岐
看板があるところを登っていきます。
不動坂
結構がっつり山道です。
不動坂
どんどん登っていきます。
不動坂の万丈転
万丈転のあたり。高野山で罪を犯した者は手足を縛られ、この下の谷に落とされたのだとか。

いろは坂をのぼると、道は平たんになって歩きやすくなりました。

不動坂
山歩きって感じです。
不動坂の石碑
寛政年間に作られた石碑があります

ちょうど中間地点のあたりまで来ると新道と合流し、清不動が見えてきました。もともとここにあったわけではなく、1920年ごろにここに移されてきたようですね。

清不動
清不動

旧道は舗装された道ではなく、清不動の奥の山道を行きます。あと少しって感じです!!

不動坂
ここらへんはもう坂はそんないきつくないです。
花折峠
花折峠。高野山へ向かう人はここで花を摘んでいったそうだ。今は花は全くないですが。
花折峠からの新道
花折峠からは新道に合流

しばらく上がるとバス道です。ここは歩いていいんでしょうかね。まぁ歩くしかないのですが。一般車両はここには来ないので、交通量は少なめの道です。この道を歩いて少し上がると女人堂です。

不動坂
もうすぐ終わりです。
高野山女人堂
女人堂
女人堂からの下り坂
女人堂からまっすぐ坂を下ると壇上伽藍。高野山です。

そして、とうとう到着です!! 極楽橋からはそんなに長くなかったですね。

これで京都・大阪から歩き続けた高野街道が終了しました。京都からくると150km近くここまでありますが、大阪からだと80km程度で意外と近かったようにさえ思えます。

高野街道は沿道に本当にいろいろあって、とても満足でした。

高野山の根本大塔
遠かったけど、あっという間でした。

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