高松城【日本三大水城】
高松と言えば、四国最大の都市の1つ。そんな高松の中心にあるのが、高松城です。天守閣はないものの、瀬戸内海がすぐ近くにまで迫った立派な公園です。
高松城
高松城と言えば、今治城、中津城と並んで日本三大水城として有名なお城です。高松城は讃岐を与えられた生駒親正が野原と呼ばれていた地を高松と改めて、城を建てたことに始まります。1642年から松平頼重が藩主となり、幕末まで松平氏が高松城を治めました。
さて、そんな高松城ですが、高松駅から歩いて5分程度。琴電の高松築港駅だと本当に目の前がお城って感じですが、大手門まで歩くと駅から歩いて5分ぐらいでしょうか。
現在、城跡は玉藻公園として整備されており、広大な敷地に大きな庭園が広がります。
この玉藻という名前は万葉集で柿本人麻呂がさぬき国の枕詞に「玉藻よし」と詠んだことにちなむんですよね。讃岐は古くから歴史に登場する場所です。
被雲閣はもともと三の丸御殿で、藩主の住居だった建物。いったん取り壊されてしまうんですが、1917年には被雲閣として再建されました。一般公開はされていないので、中を見ることができないのですが、見た目の通り、豪華な和風建築となっているようです。周囲は庭園となっており、散策することができます。
ちょうど被雲閣を過ぎたあたりぐらいにあるのが月見櫓。高松城のメインとも言える場所でしょうか。櫓のすぐ近くには水手御門があり、昔は殿様がここから船に乗って直接海に出たとも言われています。
確かに、ここまで海が近いお城も珍しいですね。堀は市街地化に伴いずいぶん埋め立てられているような気がしますが、それでも堀は海とつながっているため、海水が入っていて、よく見てみるとクロダイのような魚がいます。他のお城とは本当に違いますね!!
天守
少し奥まったところから、鞘橋を渡っていくと天守台へと行くことができます。この鞘橋が二の丸から本丸に至る唯一の道。なので、いざというときにはこの橋を落としてしまえば、籠城することができます。また堀を船で行けば、海に出ることもできるんですね。
今では屋根付きの立派な橋も、江戸時代の中期ごろまでは欄干だけだったので、らんかん橋と呼ばれていました。現在のものは1970年ごろの再建されたもの。結構よくできています!!

松平時代に3層5階という巨大な天守閣も作られていましたが、廃城令や老朽化を理由によって取り壊されてしまい、天守閣は残っていません。残念。でも、天守閣からの瀬戸内海の眺めはもっとよかったんでしょう。
天守台に登ると、瀬戸内海を見ることができます。瀬戸内海って穏やかで、本当に綺麗です。

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