浜の散歩道【明石の海を歩く】
たこで有名な明石市。この明石市には美しい海水浴場が多く、これらの海水浴場をつないで、海に沿って10kmほど長い散歩道があります。サイクリングや散歩に最適な道で、休日歩くにはとてもいいところです。
浜の散歩道
浜の散歩道が始まるのは明石駅から歩いて15分ほどのところから。近くには西国街道や魚棚商店街もあり、見どころが多いところです。
そんな明石川に沿って歩いて河口へと向かい、海沿いに西へと歩いていきます。ちなみに東に行くと大蔵海岸という海岸もありますが、大蔵海岸は浜の散歩道には含まれていないようです。
ここから始まり、終点の江井ヶ島までは約8キロ。歩いて2時間から3時間程度で、ちょうど散歩にいいくらいの距離です。
自動車は通行禁止です。自転車は通行可能ですが、皆さんゆっくり走ってらっしゃるので、歩いていても危険な感じは全くありません。
林崎海岸のまで林崎漁港を通ります。大阪では見ないような巨大な漁港で、何百もの漁船が停泊しています。すごい迫力ですね!!また釣りをしている人もいっぱいいました。
実はこの明石の辺りには鹿ノ瀬と呼ばれる浅瀬が広がり、良好な漁場になっています。明石タイやイカナゴなどが水揚げされます。
ただ、明石と言えば有名なのはやっぱりタコですけどね!!
林崎・松江海岸
林崎・松江海岸は東西1km渡って広がる海岸。毎年多くの人が来てバーベキューを楽しんでいます(コロナのためにバーベキューが禁止されている場合があります)。
南紀のエメラルドブルーな海と比べれば美しさは劣る気もしますが、大阪や神戸市内から近いことを考えるとそれほど悪くはないのかも。
海岸沿いに舗装された遊歩道がありますが、砂浜をゆっくり歩いてもいいですね。
藤江海岸
林崎・松江海岸を出ると、藤江海岸。藤江海岸の入り口には『明石の碑』があり、明石の名前は昔この海岸の浅瀬に赤い石があったことに由来しています。となると、元々は明石ではなく、赤石だったんでしょう。
伝説では、明石に住む男が小豆島に行くために海を鹿に乗って渡っていると、漁師の打った矢が鹿にあたり、その鹿が血で染まってそのまま赤石になったとも言われています。
海岸沿いに歩いていきます。砂浜は歩きにくいのですが、よく見てみると海洋植物も多いです。
この辺りではごくまれにアカウミガメの卵が発見されることもあり、この辺りは海ガメの産卵地として知られています。
海岸を歩いていると、左側には海岸。右側は崖のような切り立ったところに家が建ちます。
この辺りは屏風ヶ浦と呼ばれ、海からの波によって浸食された崖が立っています。海から見るとまるで屏風のような感じに見えるから、屏風ヶ浦なんですよね。
アカシゾウ・明石人発見地
明石は実は日本の歴史上とても有名な場所で、ちょうど屏風ヶ浦の辺りには、明石象の発掘地があります。
200万年前の象の骨がまるまる1つ出てきたところで、明石象と名付けられました。今でも化石は残っており、明石市の文化博物館に展示されています。
さらに、この海岸沿いにある西八木遺跡からは旧石器時代の原人の腰骨やそのほか人口的に作ったとされる石器なんかも発見され、明石原人と名付けられました。
この骨は残念ながら戦時中に焼失してしまい、今では明石原人の詳細はわからず、実は原人ではなく、現代人に近かった可能性もあるとされています。
この辺りは漁港なども多いので、安全祈願のためでしょうか、神社も多いですね。
坂の上にある住吉神社からは淡路島がよく見えます。淡路島って間近で見てみると、結構山が多いことがわかります。
江井ヶ島
さて、終点の江井ヶ島海岸まで来ました。江井ヶ島は大きな海水浴場で人も結構いました。
ヤシの木が立ち並び、なんとも南国らしい雰囲気です。ここも水はきれいって感じではないですが、ここが大阪や神戸の市街地から近いことを考えると悪くはないですね。
海岸沿いの道は江井ヶ島からも続きますが、浜の遊歩道となっているのはここまでです。
ということで、今日はこの江井ヶ島でゴール。短いながらもいい散歩道でした。こんないいところでジョギングや散歩を毎日楽しむことができる明石市民がなかなかうらやましいですね。
浜の散歩道
住所 |
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ウェブサイト |
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行きかた |
明石側: 明石駅から徒歩10分 江井ヶ島側: 山陽電車江井ヶ島駅徒歩10分 |
時間 |
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入場料 |
なし
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おすすめ度 |
☆☆☆ (近くに来たら立ち寄りたい!) 都市圏にしては海はきれいでサイクリング、お散歩にぴったりのコースです。 |
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