雪の余呉湖【関西唯一の特別豪雪地帯】
関西は雪は降っても積もらないですね。一回でいいから美しい雪景色を体験したいなんて人もいるんじゃないでしょうか。
そんな人におすすめなのが余呉です。滋賀県の最北端に位置するこの町は関西で唯一特別豪雪地帯に指定されている地区です。冬の日に来ると、関西人には信じられないほど雪が積もっています。
余呉
余呉は大阪から新快速で1時間30分。長浜で乗り換えるか、東海道線経由の敦賀行だと乗り換えなしで来ることができます。長浜から余呉はわずか数駅ですが、長浜や彦根の市街地が全く積もってなくても、余呉は積もっていることがあります。
ちなみに余呉の積雪情報は道路情報を提供していているロードネット滋賀の積雪情報でわかります。『余呉町大字中之郷』が、だいたい余呉湖の積雪と同じぐらいです。
電車を降りると、ものすごい量の雪。もはや気分は新潟です。
この余呉は豪雪地帯として有名なんですが、その豪雪地帯の中でもさらに上の「特別豪雪地帯」として関西から唯一選ばれています。この特別豪雪地帯とは国土交通省のホームページによると「豪雪地帯のうち、積雪の度が特に高く、かつ積雪により長期間自動車の交通が途絶する等により住民の生活に著しい支障を生じる地域」のこと。
なんだか恐ろしい感じです。
もちろん、関西でも金剛山や御在所山などは冬に行くと山頂に雪があることが多いんですが、登山に2-3時間かかるのが難点。一方、この余呉のいいところは駅前から雪がかなり積もっているところです。
この日は積雪が20~30cmほどだと思います。多い日には50cm以上の積雪があります。本当にきれいなところですが、積もりすぎな気さえします。
ちなみに50cmぐらいだと大雪警報が出て、電車が止まったりすることもあるので注意が必要です。
実は、一度来ようと思って帰れなくなったことがありました。待合室はあるものの、付近にはコンビニ等何もないので、結構暇になってしまいます。
天気が少し悪いですが、とりあえず余呉湖の方へと向かいます。除雪してくれているので、道は歩きやすいです。
関西なのに除雪車を見たのは初めてです。
余呉湖を歩く
余呉の駅から歩いて15分ぐらい行くと、小さな湖があります。それが余呉湖。この余呉湖は琵琶湖のすぐ近くにあるものの、独立して存在する周囲3~4kmほどの小さな湖です。琵琶湖と余呉湖の間には賤ケ岳があり、賤ケ岳の山頂からは余呉湖も琵琶湖も見ることができます。
余呉湖と言えば、やっぱりワカサギ釣り。ワカサギ釣りを楽しんでいる人がたくさんいました。
この余呉湖には一周約6kmの舗装された道があり、湖の周りを歩くことができます。
車道になっていて歩道がないのですが、湖を一周するだけの道なので、交通量は少なく、雪の時にはどの車もかなり徐行しているので、安全に歩くことができました。
さっきまで雪が降っていたのに、晴れてきました。この辺りは本当に天気が変わりやすいです。
金沢で大雪にあった時は、風が強く、関西人には凍てつくような寒さだったんですが、余呉はほぼ全く風がなく、寒さをそれほど感じませんでした。風がないので、湖面が穏やかなので、本当にきれいな写真が撮れます。
カメラマンの人たちも結構いました。皆さん車で来ているようですが、交通量が少なかったり、路肩にスペースがあったりするので、車を停めて写真を撮っていました。
湖の一番南まで来ると、賤ケ岳の入り口があります。ここから賤ケ岳まではわずか1kmほどで、頂上からは琵琶湖も余呉湖も見れるという感じなのですが、雪が積もりすぎていて道がわからず、行くことができませんでした。残念。
(後日、ここから賤ケ岳に登りました。傾斜もきつく、積雪時に頂上に行くのはほぼ不可能です。)
余呉から北国街道に沿って、敦賀方面へ向かって北に行くとすぐに福井県ですね。
その途中で、余呉でも最も雪が深い中河内と呼ばれる地区を通っていきます。中河内では雪が2m程度、最も多い時では80年に6m積もったというぐらいなんですが、ここからは15kmほどあるみたいなので、徒歩では無理ですね。残念。
いつか行ってみたい気もするのですが、そもそも雪慣れしていないので無理か…
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