白兎神社【因幡の白兎】
あの古事記のエピソードで最も有名なものの一つといえば、やっぱり因幡の白兎(しろうさぎ)です。そんな白兎を祀るのが白兎(はくと)神社。アクセスがかなり悪いところなのですが、多くの人が訪れる人気の神社で、特に縁結びにご利益があります。
因幡の白兎
因幡の白兎といえば、以下のようなエピソードが知られています。
ある時、一匹のうさぎが淤岐ノ島(おきのしま)から海を渡って因幡の国に行こうとしていました。しかし、広い海を渡ることができませんでした。
そこで、うさぎはなんとか渡る良い方法はないかと考えたところ、海に住むワニに数の比べっこをしようと言い、島から陸まで一直線に並ばせ、うさぎはワニの背中を歩いていきます。
渡りきったところで、実は数の比べっこなんてやるつもりはなく、海を出たくて並ばせただけだとうさぎが暴露。うさぎは怒ったワニたちによって皮を剥がれてしまいます。
そこを通りかかったのが美しい八上姫に求婚するために旅をしていた大国主命の兄弟一行でした。
うさぎのことを不憫に思った大国主命は、うさぎに水で体を洗い、ガマの穂に身を包んで休みように伝えると、うさぎはたちまち回復したと言われています。
そこで、ウサギは八神姫はきっと大国主命を選ぶだろうと予言し、その予言通りに大国主命は八上姫と結ばれました。
白兎神社
白兎神社は公共交通機関ではかなりアクセスしにくく、ほとんどの人が車で来ています。
鳥取駅からバスもあるし、近くには山陰本線の『末恒』という駅もあるのですが、いずれもほとんど本数はありません。まぁ私たちは電車できたんですけどね。大阪からだと『スーパーはくと』で意外とすぐです。
鳥居を入るとウサギの像が並びます。いろんな像があってなかなかおもしろいです。とりあえず、全部かわいいです。
意外と結構人がいますね。この神社の人気度がうかがえますね!!
ただ、ここは神社としてはかなり小さめって感じです。鳥居から入るとすぐに本殿。本殿に祀られるのは因幡の白兎の大兎大明神です。
本殿は出雲大社に代表されるような大社造りのように見えるのですが、よく見ると違うようですね。
大国主となると多くの神社で縁結びの神として知られており、ここもそのようです。ただ、白兎の予言通り、八上姫と結婚した大国主はのちに須勢理毘売(すせりびめ)を本妻として迎え、それを知った八上姫は生まれた子供を枝に挟んで、大国主のもとから去って行ってしまっているんですよね。
白兎海岸
神社の前にあるのは白兎海岸。海はかなり綺麗で、夏には海水浴やサーフィンスポットになっています。
日本海なので冬に来たらかなり寒く、波も高くて荒れている感じです。
この海岸から見える向かいの島が淤岐ノ島で、元々因幡の白兎がいた島。島の周りにある岩がワニの背に見るのがおもしろいですね。
島の上には鳥居があるんですが、どうやって建てたんでしょうね。島の付近は波が荒くて、近づくことは難しそう。
ちなみにこの白兎海岸から10分ほど登ると気多ノ前展望広場があります。
きれいな展望台ですが、上まで来る人はほとんどいないみたいです。展望台からは海岸が本当に綺麗に見えます。この日は冬なので、なんとも寒そうに見えますが、夏に来たらもっときれいなんでしょうね!!
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