おおさか環状自然歩道 1: 府民牧場~宿野
おおさか環状自然歩道は大阪の最北端の能勢町から最南端の岬町まで続く300kmの長距離自然歩道です。
今回はそんなおおさか環状自然歩道を、起点の能勢町にある府民牧場から歌垣山の手前の宿野バス停までの部分の約20kmを歩きたいと思います。
おおさか環状自然歩道1: 府民牧場~宿野
能勢電鉄(名前とは違って能勢町を通りません)の山下駅からは20分ほどバスに乗り、『平野口』のバス停で降ります。大阪府の能勢町。初めて来た気がします。
おおさか環状自然歩道の起点となる場所はこの平野口のバス停から10分ほど歩いたところにあるおおさか府民牧場なのですが、府民牧場は数年前に閉鎖され、今では存在しません。
おそらくその起点となる場所には看板があるはずなんですが、今では跡地に建物が立っているので、入れませんでした。
とりあえず、うろうろして時間を無駄にするのもよくないので、コースに沿って歩いていきます。
こうやって見ると能勢町は本当にきれいですね。大阪とは思えないほど緑が多くて、美しいところです。
しばらく川沿いを歩くと、きつい坂を上がっていき、三草山への登山が始まります。なお、おおさか環状自然歩道は三草山に登った後、再び同じ位置に戻ってきます。
三草山
三草山は『ゼフィルスの森』というところを抜けて山頂へと向かっていきます。
このゼフィルスとはミドリシジミ類の蝶のことで、日本にはミドリシジミ類が25種類も存在するのですが、なんとその中の10種類がこの三草山に住んでいます。さらには大阪府下では三草山でのみ見ることができる種類もいるんですよね。
春に来たらたくさんの蝶や花を見ることができるのですが、訪れたときは冬なので何もいないんですけどね。
登山道を歩き始めてわずか45分ぐらいで三草山の山頂に来ました。
山頂からは眺めがよく、周囲は山に囲まれているので、いろんな山がたくさん見えますよ。
三草山から降りていくと、長谷の棚田が見えてきました!!
日本の棚田100選に選ばれており、大阪では選ばれているのはこの長谷の棚田と千早赤坂村の下赤坂の棚田の2つ。たしかに、かなり大きな棚田です!
夏か秋に来てみたいなぁ!!
おおさか自然歩道はこの棚田に沿って進みます。いろんな角度から楽しめていいですよ!
そして、三草山の登山道の入り口に再び戻ってきました。
ここからは行者口へと向かい、行者山、そして剣尾山の登山へと登っていきます。
行者山から剣尾山
行者口のバス停からは寺の前を通り、どんどん林道を進んで行者山の入口へと向かいます。ここは少し道がややこしいですが、奥へとどんどん進む感じ。
行者山から剣尾山へ進むルートは大阪でも人気の登山ルートなので、おそらく他にも歩いている人を見かけるのかも。ただ、剣尾山からおおさか環状自然歩道を宿野方面に降りていく人は少ないと思いますが。
行者山は能勢の奥深いところで、古くから修験道の修行の場として知られる場所でした。
山中には巨岩が多くあり、磨崖仏などがあったりします。おおさか環状自然歩道から少し逸れると行場があり、山岳修行が体験できるようです。
行者山からどんどん進んで剣尾山へと向かっていきます。上りが続くのでなかなか大変。
雪が結構降り出してきました。ちょっと焦り気味です。
さて、剣尾山の山頂に到着です。784mの山でなかなか大きいですね!!
残念ながら雪が結構積もっており、雪のため頂上からほとんど何も見えませんでしたが、普段はかなり眺望がいいと思われます。
剣尾山へ来た人の大半はここから横尾山を経由して能勢へ戻るルートを行くのですが、おおさか環状自然歩道はここからは階段を下りて、宿野へ向けて高度を下げていきます。
宿野
剣尾山から降りてくるとたくさんのコテージが並んだ道を下っていきます。ここは大阪府総合青少年野外活動センターで、2011年に閉鎖となりました。
1200人も収容できる大規模なキャンプ場だったようです。おおさか環状自然歩道を作った時にはきっと活気あるものだったんでしょうね。
今ではコテージは全て廃墟となり、窓ガラスも割れており、不気味な雰囲気が漂う所です。ただ、一部はドローンの発着場にもなっており、門には管理人と思われる人もいたような気がします。
あとは車道を下って宿野へと向かいます。この車道も野外活動センターが閉鎖された今はほとんど通る人はいません。1時間ぐらい降りていくと、ようやく府道54号線に出てきました。そして、ここが今日の目的地、宿野です。
まだ時間がある人や体力に自信のある人は、おおさか環状自然歩道を歌垣山登山口までさらに1時間ほど歩くと、能勢電鉄の山下駅行のバスに乗ることもできます。
次回はこの宿野から妙見山までを歩きます!!
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