談山神社【奈良の紅葉の名所】
奈良といえば、間違いなく談山神社。歴史にも恵まれたこの談山神社こそ、関西の紅葉好きがぜひ訪れておきたい神社の1つです。
談山神社
談山神社まで登る
談山神社は桜井駅から談山神社までは桜井駅からバスに乗り30分ほど。朝一番早いバスだったんですが、結構な人が乗っていました。このまま終点の談山神社まで行ってもいいのですが、その1つ手前『多武峰』で降りると、談山神社の正門を執っていくことができますよ!!
ここから坂を上がって、10分ほどで談山神社です。
談山神社
この談山神社が立つのは、もともと大化の改心において重要な役割を果たした藤原鎌足が、飛鳥から暗殺の計画を練るために足繁く通った場所です。
そして鎌足の死後の678年、鎌足の長男である定慧が鎌足の墓を茨木の山中からここに移し、十三重の塔が建てられたことが始まりです。当初の名前は妙楽寺でした。一帯は多武峰と呼ばれ栄えました。
妙楽寺が談山神社と呼ばれるようになったのは明治の神仏分離以降のことであり、この神社には寺の遺構がまだ多数残っています。
入ると本殿までの長い階段が続きます。紅葉がとてもきれいです。神社と紅葉ってなんでこんなにマッチするんでしょうね。
神社の境内には石垣がありますが、これはきっと防衛的なものなんでしょうね。多武峰は特に近くの興福寺との戦いに備え、多く僧兵がいました。
階段の途中には神廊拝所があります。もともとは、妙楽寺の講堂だった場所で、中には、鎌足の像が祀られ、もともと祀られていた如意輪観音もいます(ただし、如意輪観音は普段は非公開)。神仏分離でも動かされなかったんですね。神社に如意輪観音とはかなり不思議です!!
神社の一番上の高いところにあるのが本殿。そしてその周りを拝殿がぐるりと囲んでいます。本殿は1850年に建てられたもので、もちろん祀るのは藤原鎌足。春日造りの立派な建物です。
拝殿に入ることができるので、かなり近くで本殿を拝むことができます。中には藤原鎌足ゆかりの品が展示されており、あの大化の改新(というより、入鹿の首がはねられるところ)を描いた『多武峰縁起絵巻』も展示されています。
この談山神社で見逃したくないのはやはり十三重の塔。形がなんとも美しいですね。
この13重の塔は高さ17mです。もともと7世紀に藤原不比等によって建てられたのですが、現在の物は16世紀に建てられたもので、日本で唯一の木製の十三重の塔です。仏塔が神社にあるのは、昔この談山神社が寺だったからなんでしょうね。なんともきれいな景色です。
談山・御破裂山
神社の裏山にかたらい山とごはれつ山があります。談山は鎌足らが大化の改新の計画を練ったところ、そして御破裂山は鎌足の墓があるところ。
もみじのシーズンでも山の中にモミジはほとんどないので、あまり誰も行っていなかったのですが、歴史好きならぜひ訪れておきたいところですね!!
登山口には山頂まで徒歩10分や20分とあるが、おそらく往復の時間でしょうか。ほんとにすぐに着きました。
山頂からの景色は見えないが、ここが鎌足たちが大化の改新の計画を練ったとこなんでしょう。鎌足らは飛鳥からここまでわざわざ何度も来たんでしょうね。いったいどんな話をしたんでしょうか。そして一番重要なのは、鎌足以外にも誰がここにいたんでしょう。
さて、この談山から歩いてもう5分ほど行くと、御破裂山。ここには鎌足の墓があるのですが、鎌足の墓はおそらく大阪の阿武山古墳なので、ここは正式な墓ではないんでしょう。
それにしても、この墓は阿武山古墳のよりもずいぶん立派ですね。
コメントを残す