和歌山県

青岸渡寺【西国三十三所1番札所】

聖地巡礼としてもっともふるい歴史を持つ観音霊場西国33箇所。その中の1番の札所が青岸渡寺です。青岸渡寺は紀伊半島の南端にあり、関西の中心部からはかなり訪れにくいお寺ですが、那智大社や那智の滝、熊野古道といった多くの魅力を持つお寺の1つであり、和歌山を代表する観光スポットで、日本人だけでなく外国人にとっても人気のスポットです。

※那智の滝、青岸渡寺、那智大社は同じ場所にあります。

青岸渡寺

青岸渡寺の最寄り駅は紀伊勝浦駅。南紀でも紀伊勝浦は特に有名な観光地なので、是非泊りできたいですね!!

JR紀勢本線の紀伊勝浦駅から那智大社行のバスに乗って、30分ほどすると大門坂に着きます。那智大社や青岸渡寺まで乗る人も多いですが、途中の大門坂で降りると短いですが熊野古道の雰囲気を体験することができますよ!! 少しきつめの石段ですが、2km程度なので歩いてみるのがお勧めです!! (大門坂についてのポストはこちらです)

大門坂を歩く。美しい道です。

ということで、30分ほど大門坂を歩けば、青岸渡寺です。

青岸渡寺は寺伝によるとは4世紀にインドから熊野に漂着した禅形上人が那智の山にこもり修行中、滝つぼの中に黄金に輝く観音像を見つけたことに始まります。禅形上人はその観音像を祀って寺としました。その後、修験道の修行場として、七堂伽藍を有しました。

隣には那智大社があり、青岸渡寺は歴史的に那智大社の一部で、現在の青岸渡寺は古くは如意輪堂と呼ばれていました。現在のように寺として独立したのは明治の神仏分離の後のことです。

青岸渡寺の大門
1933年に建てられた山門。麓の大門坂にあったものを移設したものです。
すぐ隣が那智大社。
宝篋印塔。1322年のものです。

現在の青岸渡寺の本堂は1590年に秀吉が立て直したもので、南紀最古の建築物です。南紀は台風が多いので、こんな古い建物が残っているのは何とも意外です。

ここの本尊の如意輪観音像はわずか39cmの小さなもので、普段は秘仏ですが、毎年定期的に開帳されています。西国33観音もまだ行っていないところが残りわずかとなってきましたが、本尊を見たことがあるのは本当に数えるほどしかありません。

青岸渡寺の本堂です。
こんにちは!!
大黒天堂、大黒天そのほかの七福神が祀られています。

本堂を見たら、ぜひ三重塔に行きましょう!!

多くのガイドブックで見るような那智の滝と三重塔の写真はこの三重塔辺りから撮影したものです。ちなみにこの塔は青岸渡寺の塔ですが、ここから見える那智の滝は飛瀧神社といって別の神社になっています。どれが青岸渡寺でどれが那智大社でとか考えると結構ややこしいですね。もちろん、昔は全てが熊野那智大社だっと思われます。

塔は1972年のものです。拝観料300円が必要ですが、人があまりいないのでおすすめです。
 
塔からは滝つぼがしっかり見えます。

この塔から道を下っていくと、那智の滝に行くことができます!2kmほどの道のりですが、是非行っておきたいですね!!

歩き疲れたらやっぱり黒飴ソフトクリームですね! 那智黒ともよばれる黒飴はこの紀伊勝浦の最も有名な食べ物の1つです。境内には黒飴ソフトクリームを売るお店がいくつかあるので、是非トライしてみて下さい!とってもおいしいです。

ほんのり黒飴の味。

青岸渡寺のアクセス情報

住所

 

 

Website

 

 

行き方

JR紀勢本線(きのくに線)紀伊勝浦からバスで30分。勝浦は大阪から特急くろしおで3時間程度です。那智・勝浦からもバスの本数がかなり少ないので注意が必要です。

 

拝観時間

 

 

拝観料

無料

 

そのほか

 

 

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