滋賀県

長命寺【西国三十三所31番札所】

近江八幡は滋賀県でも有名な都市の1つで、たくさんの魅力があるのですが、実はこの近江八幡にも西国三十三のお寺があります。それが三十一番目の札所である長命寺です。

長命寺

長命寺まで歩く

長命寺は近江八幡の駅から長命寺行のバスで30分ほど。途中にスイーツで有名なLa Corinaや八幡堀などもあるのでバスは結構混んでいたのですが、終点の長命寺に着くまでにはほとんど全員降りてしまいました。

バス停で降りるとかなりの階段。長命寺は長命寺山の山麓、標高250m程度の場所にあります。一番下から歩くと、なかなかの体力と時間がかかるので、大半の人は車で山の上まで行くようです。

長命寺の登山道の入り口
ここから登ります。

本堂までは800段の階段を上っていきます。800段と聞くと圧倒されてしまいますが、思ったより長くありませんでした。それなりに体力があれば、20分ほどで登れてしまいます。

少なくとも、西国三十三か所の難所として知られる観音正寺や施福寺ほどの大変さはなかったような気がします。

長命寺への道
不思議な鳥居ですね。まだまだ続きます。
長命寺への道
あと少し!!
ニホントカゲ
トカゲが多いです。信心のあるトカゲだなぁ!!
長命寺の入り口
長命寺。真夏なので、なかなか大変でした。

長命寺

長命寺の歴史はかなり古く、3-4世紀に竹内宿祢がこの地で「寿命長遠 所願成就」と柳の木に彫り祈願し、その結果、宿祢は三百歳まで生きたといわれています。この長命寺(長い命の寺)という名は、竹内宿祢が長命を祈願したことから名づけられています

後に聖徳太子がこの地にやってきて、この竹内宿祢が刻んだ文字を発見。その掘られた木で仏像を彫り、この場所に安置しました。

境内に入ると大きな塔が迎えてくれます。境内はそれほど大きいものではなく、人もまばらですが、落ち着いた雰囲気が漂います。境内から見る琵琶湖の景色も本当に綺麗です。

長命寺の三重塔
1597年に建てられたもの
護摩堂
1606年に再建された護摩堂。簡素なところに美しさがあります。

本堂に祀るのは千手観音菩薩のほか、重一面観音菩薩、そして聖観音菩薩であり、長命寺ではこの3体合わせて本尊としています。秘仏なので普段は見ることができません。

境内の裏にある巨岩『修多羅岩』はご神体。滋賀県では石山寺や太郎坊など多くの神社仏閣でこういった巨石が見られますね。昔の人はこういったものに神の力を感じていたんでしょう。確かに、山の上の巨石にはどこか不思議なパワーを感じずにはいられません。

長命寺の本堂
本堂は1524年の建築

境内は山の上まで続きます。山の上には太郎坊権現という小さな神社があり、長命寺の鎮守社となっています。

ここに祀られる太郎坊とは天狗のこと。当初、普門坊と呼ばれる修行僧だったようですが、修行の結果、天狗になり、のちに京都の愛宕山に移り住みました。しかし、長明寺のことを懐かしく思い、岩を愛宕山から投げたら、ここにつきささったという伝説があります。

太郎坊権現社から見える琵琶湖の形式はまさに絶景です。対岸に見えるのは三上山かな? そういえば、三上山も巨石が多くある山でした。

琵琶湖
長命寺からみた琵琶湖。ちょっと光が微妙。
太郎坊大権現社
太郎坊大権現社。後ろの巨石が落ちてきそうです。

長命寺のアクセス情報

住所

滋賀県近江八幡市長命寺町157

 

サイト

 

 

行きかた

近江八幡駅から湖国バス『長命寺』行で長命寺下車。近江八幡駅から25分。バスは30分に1本あります。長命寺下車後、参道を徒歩20-30分です。

 

時間

8AM-5PM

 

拝観料

無料

 

そのほか

すぐ近くには西国33観音32番札所の観音正寺がありますが、観音正寺も山の上にあります。バス・電車移動の場合は、一日で両方のお寺に行くのは時間的に厳しいのかも。

 

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