多賀大社【伊邪那美が眠る滋賀の神社】
京都はもちろん日本の歴史が多くある場所として知られていますが、実は京都の隣の滋賀県も国宝や有名寺社が多く存在します。中でも滋賀県で最も有名な神社の1つとされる多賀大社も是非訪れておきたいスポットの1つです。
多賀大社
彦根から滋賀のローカル私鉄近江鉄道に乗って、15分ほどで多賀大社前。さらにそこから10分ほど歩くと多賀大社です。
駅前には大きな鳥居があるので、道がわかりやすくていいですね!!
江戸時代に伊勢参りが流行った時には伊邪那美と伊邪那岐が伊勢神宮に祀られる天照大神の親であることから「お伊勢参らば、お多賀へ参れ。お伊勢お多賀の子でござる」と言われ、伊勢参りの人が多賀大社に立ち寄ることも多かったようです。
中山道を歩いたときに多賀大社の鳥居があったんですが、中山道からは結構遠かったんですよね。
門のところにはそり橋ががありますが、別名太閤橋とも呼ばれるこの橋。実は豊臣秀吉は多賀大社の信仰が厚く、多賀大社で母の大政所の病の平癒と延命を祈願しました。その願いが成就すると、秀吉は神社を改修し、この太閤橋や奥書院庭園を寄進したと言われています。
太閤橋は今でも渡ることができます。
多賀大社といえば、このしゃもじ型の絵馬も有名で、『お多賀杓子』と呼ばれています。これはおたまじゃくしの名前の由来とされているんだとか。確かにおたまじゃくしのような形をしていますね。
また、本殿の隣にある延命石は東大寺大仏殿を修復した重源に関する言い伝えが残されるもので、重源は61歳の時に大仏殿の修復に取り掛かりますが、無事修復を終えることができるように寿命を延ばすためこの岩に祈願したそうです。そうすると、寿命が20年も延び、無事に修復を終えることができたんだとか。
延命石の周りには白い石がたくさん敷き詰められていましたが、延命を願う人たちが奉納したものなんでしょうね。
さて、境内に入るとすぐに目の前に大きな拝殿が広がり、その奥に本殿があります。本殿に鎮座するのは伊邪那美(いざなみ)命と伊邪那岐(いざなぎ)命です。
多賀大社は古事記にも『伊邪那岐大神は淡海(おうみ)の多賀に坐すなり』とあるように伊邪那岐命が祀られるところとして、広く信仰されてきました。ただ、淡海ではなく、淡路としているところも多く、伊邪那岐が本当にどこに祀られているのかはよくわかっていないんですよね。
淡路の多賀大社も確かにかなり有名ですよね。
糸切餅
多賀大社の名物というと、やはりこの糸切餅ですね!!
糸切り餅はお餅の中にあんこが入ったものなんですが、その大きな特徴として普通赤と青の3線がはいっています。これは鎌倉時代の13世紀に起きた蒙古襲来のモンゴル軍の旗を模しているとんですよね。
それを糸で切ったのがこの糸切餅で、蒙古軍に対する勝利を神に感謝したのが始まりだと言われています。
なかなか上品な味です。お餅はシンプルですが、あんことよく合っている感じがします。
多賀大社の基本情報
住所 |
滋賀県犬上郡多賀町多賀604
|
行き方 |
近江鉄道多賀大社前から徒歩15分。近江鉄道は1時間に2本程度の運行です
|
拝観時間 |
7:00~16:00
|
拝観料 |
無料
|
そのほか |
1-2月限定で庭園が300円で拝観可能です。
|
コメントを残す