三上山【『近江富士』で知られる野洲の山】

東海道線に乗って滋賀を走っていると、平野の中に一際目立つ大きな三上山がそびえたちます。432mと滋賀の他の山と比べるとかなり低いほうですが、そのきれいな三角形は近江富士とも呼ばれ、今では人気のハイキングコースですが、実は昔から有名な山で、御上神社の祀る天之御影命が降り立ったと言われる聖なる山でもあります。

三上山への行き方

三上山の最寄り駅はJR東海道線(琵琶湖線)の野洲駅で、野洲駅降りてからすぐに三上山がはっきり見えるんですが、歩くと登山口までだいたい30分ぐらいかかります。以外と遠いんですよね。バスは本数がほとんどないので、あまり期待しない方がいいのかも。なお、三上山は秋季のマツタケシーズンに限り、入山料500円が必要です(近くの御上神社で納めます)。

三上山
めちゃくちゃ大きい感じがしますが、あれでも400m程度。

三上山の登山道は3つあり、それぞれ表参道と裏参道、そして近江富士花緑公園から上がる道です。表参道は歴史的には山頂へ続くメインの道とされてきたようですが、岩がゴツゴツしているところがあり、少し登りにくいです。ただ、ロックライミングではないので、普通の人でも登れる道です。私たちは少し迷ったのですが、個人で登っている人も多かったので、表参道を登っています。どの道を行っても山頂までは45分ぐらいです。

三上山の表参道の入り口
ここを開けて登っていきます。

三上山に登拝!

門からは山道が続きます。最初の30分ほどはかなり登りやすかったですが、妙見堂を過ぎたあたりからは結構坂もきつくなってきました。

階段もありましたが、それほどきつくはない感じ。
どんどん上がっていきます。

途中、割石と言って割れたような石がありますが、なんとこの石に鎖でよじ登り、更に石の間を通ります。かなり狭いです。『肥満度確認可能』とあるように、太っていると通れないのかも・・・。でも大丈夫。回り道がありました!! しかし、ここを通らないとまるで自分が太っているみたい。しかし、通ってつっかえると恥ずかしい。これはジレンマだ・・・!!

三上山の割石
この岩の間を登っていく。うーん、なかなかハード!!
これは確かに…つっかえたらかなり恥ずかしい。

この割石からは頂上までわずか2~300mほどですが、景色がずいぶん変わり、岩を登っていく感じでした。雨上がりだと滑るかも。ただ、親切にも手すりなどもあるので、しっかり摑まりながらいきます。ムカデが出ないかなとキョロキョロしてしまいますが、なかなかいないです。まぁ、登山に行ってもムカデなんてほとんど見ないんですが。しかし、ムカデを見たら、それは神聖なムカデなのか、それとも邪悪なムカデなのか、なんて話し合っていたら、あっという間に頂上に着きました。

こんなのは想像してなかった…!!
なかなか面白いです。

さて、頂上です。頂上は見晴らしがすごいいいですね!!本当にきれいです。これは琵琶湖の方角ではなく、反対側の方なんでしょうか。感動する景色で、ずっと見ていたのですが、登ってくる人の割に山頂はそれほど大きくないので、山頂が結構混雑していました。

三上山の頂上
いい眺めです。

山頂には御上神社の奥宮があり、磐座がありました。ここが麓の御上神社がまつる天之御影命が降臨したところで、古来この山は神の住まう山とされてきました。日本にはほかにも多くの神社が山や滝などを信仰していたりしますが、そういった自然物にこそ日本人は古来神聖な何かを感じてきたんでしょう。なかなか日本らしい光景だなと思います。

なかなか遠かった!!
山頂は結構ごつごつしてる感じです。

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