東海道を歩くin関西 1: 桑名-四日市

東海道は東京と大阪を結ぶ街道で、江戸時代に整備されてから参勤交代や伊勢参りなどとても多くの人に利用されてきた日本で最も有名な街道です。現在はその多くの町並みは大きく変わってしまいましたが、街道の旧道は残っているところも多いです。そんな東海道を関西の部分の初めのセクションを桑名から四日市まで歩きます。

東海道を歩くin 関西1: 桑名-四日市

関西の東海道が始まるのは三重県の桑名市です。名古屋からスタートしようかと思いましたが、実は東海道は名古屋の熱田神宮(宮宿)からこの桑名までの30キロほどは『七里の渡し』と呼ばれ、舟で移動することになっていました。

現在、その舟は存在していないので、東海道は名古屋から桑名の部分は道がありません。なので、桑名からのスタートです。桑名は東京からちょうど96里(384キロ)、京都までは30里(120キロ)の場所にあります。

桑名宿

大阪から近鉄に乗って2時間ほどで桑名。かなり遠いです。ただ特急が止まるのでそれほど不便さは感じないです。初めて来ましたが大きな町ですね!!

桑名の駅を出ると揖斐川の方へ20分ほど歩いていき、七里の渡しの舟着き場へと向かいます。揖斐川は本当に大きな川ですね。淀川と紀ノ川を合わせたぐらいの大きさです。残念ながらここから伊勢湾の方までは見えません。

揖斐川のほとりには桑名のシンボルであり、桑名城の一部であった蟠龍櫓が再建されています。

七里の渡しの舟着き場。鳥居は伊勢神宮の鳥居です。
揖斐川と木曽川を越えて愛知県。両方ともかなり大きな川です。
蟠龍楼

この桑名は東京から数えて42番目の宿場で、旅籠が120件も存在しました。東海道でも2番目に大きい宿場町です。東海道中膝栗毛にも出てくるように名物は焼き蛤。時間があればどこかで食べておきたいものです。

この舟着き場から南へ歩いて四日市へと向かいます。住宅地になっているのであまり昔の物は残っていませんが、街道らしい雰囲気はあると思います。

大塚本陣跡。今は高級料亭になっているようです。
東海道はまっすぐ。右が美濃街道です。
桑名宗社。鳥居の左下には迷子を捜すための『しるべ石』。

桑名城も東海道沿いにあります。この桑名は関ケ原の戦いの後、徳川四天王の一人である本多忠勝が治めていました。背後の揖斐川を利用した四重六層の水城でした。

現在はお城には天守閣も櫓も残っていませんが、現在は九華公園として整備されており、桜の名所になっています。

九華公園。ここで朝ごはんを食べてスタートです。
現存する桑名城の城壁。500mにわたって現存しています。

桑名から富田

桑名宿を出ると、東海道は四日市へと向かっていきます。城下町の中を通るということで、道は何度も曲がっていきます。少し道がややこしいでしょうか。

ここから四日市までは距離はわずか10キロほどなので、そんなに遠くはありません。桑名市内では東海道沿いは街道のような雰囲気があり、お寺や神社が多数あります。

東海道沿いには多く石碑が残っています
天武天皇社。壬申の乱のとき、天武天皇が寄ったそうです。

立場跡まで来ました。立場とは東海道を歩く人たちの休息場で、周囲には飲食できるところがたくさんありました。残念ながら、今ではこの周辺に飲んだり食べたりするところはありません。

矢田立場。火の見櫓が再建されています。
了順寺。山門は桑名城の城門を移築したもの。
伊勢両宮常夜灯。1818年のもの

員弁川を渡り、朝日町へ入ります。朝日町は三重県で一番小さな町。朝日という名前は、大海人皇子が壬申の乱で吉野から美濃の行軍中にここで朝日を見たということに由来する町です。

歩いてわずか一時間ほどで抜けてしまいます。

縄生一里塚跡
浄泉坊。桑名藩主の奥方の菩提寺でした。
かたじけないでござる。
朝明川を渡っていきます。

富田

富田はもともと富田町だったんですが、今は四日市市となってしまいました。四日市市北部の中心的な街で、名古屋や四日市に通う人のベッドタウンなんでしょう。古くは桑名宿と四日市宿の間の間の宿でした。

この富田も蛤が名産のところです(一説には桑名ではなくて、富田こそが蛤の名産とも)。しかし残念ながら東海道周辺に蛤を売ってそうなところはありませんでした。

東海道の町並み
伊勢33観音の宝性寺。
富田の一里塚
富田の駅の周りは大きな建物が多いです

富田の駅の近くには取出神社があります。この取出神社はヤマトタケルを祀る神社で、ヤマトタケルが死後白鳥になり、この地に飛来したという伝説によるようです(実は、これが三重の名の由来)。

この鳥出神社は特に捕鯨に関する祭りがあり、全国的に知られています。

鳥出神社

さて、もうすぐ四日市に到着です。

『かわらづ』の松。樹齢200年の松の木です。
三ツ谷一里塚
向こうに見えるのが四日市工業地帯かな

四日市宿

三つ谷一里塚から海蔵川、そして三滝川を越えると、いよいよ四日市の中心地。四日市は三重県最大の都市(津じゃないんですよね!)で、日本最大の国際港である四日市港を持ちます。

江戸から数えて43番目の宿場町であり、本陣は2、脇本陣が1、旅籠が98あったようで、宿場町にしてはかなり大きい方ですね。

東海道は諏訪神社付近を通過するスワマエ商店街を通って行きます。街道をたくさん歩いた今だとわかりますが、街道が商店街になっているところは結構多いんですよね。

四日市宿に入りました。
スワマエ商店街
諏訪神社。

ということで今日はここまで。短いセクションでしたが、今まで全く来たことがない場所だったので、なかなか楽しかったです。

東海道はここから少し進んだ追分で伊勢街道と分岐します。四日市へJRも近鉄もありますが、2つの駅を比べると近鉄の方がはるかに大きいです。三重県はまさに近鉄中心なんですよね。

四日市名物の『なが餅』をお土産に買って、大阪に帰ろうと思います。

近鉄の四日市。大きな駅です
なが餅。400年以上の歴史がある四日市を代表する和菓子です。
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