東海自然歩道 1: 箕面~高槻(萩谷)

大阪から東京の高尾山までつながる超長距離自然歩道の東海自然歩道。今日はその中でも最初のセクションである箕面から高槻の萩谷総合公園までを歩きたいと思います。

※このパートは『おおさか環状自然歩道・北摂編』と共通のルートです。

東海自然歩道 1 (箕面 ~萩谷総合公園)

箕面ビジターセンターへ

阪急箕面の駅を降りたら箕面公園を通って箕面の滝を目指します。駅から滝まではだいたい45分ぐらいでしょうか。大阪の紅葉スポットとしても特に人気の場所で、明治の森箕面国定公園に指定されています。

ちなみに滝の近くには運が良ければ丸々したお猿さんがいたりなんかもするんですが、この時は残念ながらいませんでした。

なお、箕面の滝からさらに箕面ビジターセンターへと向かい、そこから山道が始まります。箕面の滝からはさらに30分ほど歩く必要があります。

箕面の滝
箕面の滝。朝早くだと誰もいないですね!!独り占めです。
滝の横の階段を上っていきます。
箕面ビジターセンターへは府道43号線をのぼっていきます。

箕面ビジターセンターから北摂霊園へ

箕面ビジターセンターに入るとすぐにトレイルの入り口があります。ここから東海自然歩道が始まり、東京の高尾まで約1600km続きます。いつか完走してみたいですね!!

まずは関西の東海自然歩道を走破することを目標にしたいと思います。

箕面ビジターセンター
箕面ビジターセンターです。
最初からなかなか大変な登りです。
大阪方面がきれいに見えますね。

さて、歩き始めて30分ほどで開成皇子の墓です。開成皇子は光仁天皇の皇子で、勝尾寺の開基。現在は勝尾寺の裏にあるこの最勝ヶ峰の山頂に祀られています。墓は1324年に作られたもので、かなり古いですね。

もちろん、ここから逸れて30分ほど南に行くと勝尾寺の方に行くこともできます。

開成皇子の墓
開成皇子の墓

ここを過ぎると登りは少なくなり、歩きやすくなります。道は開けると北摂霊園の隣の道を歩いていきます。大きい霊園ですね。

ちなみに北摂霊園までは北千里駅や千里中央駅から阪急バスが出ていますが、本数は少なめです。

北摂霊園。かなり大きな霊園です。
ここからの大阪方面の眺めもきれい!

霊園からは扉を開けると、再び近くにある扉にすぐに入り、杉の林の中を下っていきます。薄暗くて看板がしばらく出てこないので、すこし不安になりますが、一本に道なので迷うことはないかと思います。

この辺りは道が少しややこしいです。たまに小さな看板があったりするので、迷ったらまずは見渡してみて看板がないかどうか確かめてみることをお勧めします。

霊園から下っていく道。
森を抜けるとしばらく林道歩きです。
赤矢印に従って折り返してください。
そして泉原!!

泉原

そして、泉原の集落にでてきました!! この泉原は茨木市なのですが、モノレールの彩都西からさらに山を越えて北に数kmほど入った山の中にある集落で、茨木市駅からはバスで1時間くらいの場所です。

ここまで来ると茨木って感じはあんまりしないですね。おそらく山からずいぶん下の方に見える平野部が茨木市内なんでしょう。

集落内は道がややこしく、東海自然歩道の看板がなかったので、どう通っているのかがあまり定かではないのですが、とりあえず素戔嗚神社を目指します。

泉原。こんな山の中なのに結構大きな集落です。
素戔嗚神社。右の道を進んで山道へと入っていきます。
舗装された林道を歩きます。

府道110号線に出てくると、しばらく110号線に沿った細い道を歩き、再び林道に入って忍頂寺に出てきます。

トレイルは忍頂寺の前は通りませんが、お寺はすぐ近くなので、行ってみてもいいかもしれませんね!!忍頂寺はこれから上る竜王山とともに大阪みどりの百選に選ばれている場所です。

なお、この忍頂寺からキリシタン自然歩道に沿って45分ほど南にいくと千提寺地区。隠れキリシタンの里と呼ばれ、江戸時代にキリシタンの人たちが信仰のためにひっそりと移り住んだ里です。

日本史の教科書に必ずと言っていいほど出てくるザビエルの絵はこの千提寺地区で見つかったものです。なかなかみどころが多すぎて大変ですね!!

110号線沿いの小さな道を入っていきます。
すぐ左に府道110号線が走ります。
忍頂寺へ

竜王山

忍頂寺交差点から竜王山への登山が始まります。竜王山は510mで茨木市では最高峰。茨城で最も美しい山として知られています。

山頂まではずっとのぼりで、結構きついです。山頂には展望台がありますが、そのちょうど手前あたりに宝池寺・八大竜王宮があります。

開成皇子(勝尾寺の開基)が北摂の干ばつを嘆き八大龍王を祀り、雨ごいをしたことから竜王山と呼ばれ、かつては北摂の中でも屈指の霊峰だったとされています。

竜王山へと登ります。
階段も結構多めです。なかなか疲れてきました。
岩刀山。岩の割れ目から薬師如来が出現したのだとか
八大竜王宮

もう少しのぼると山頂。山頂には立派な展望台があり、大阪を見渡すことができます。もう歩き始めて4時間。だいぶ来た気がします。

山頂からは愛側へと下っていきます。山頂からは竜王山自然歩道もありますが、行くのはそっちではありません。ただ、この山には巨石が多く、その多くは竜王山自然歩道沿いにあります

竜王山からの眺め。左に見えるのが生駒山かな??
竜王山からは階段を下っていきます。
もうすぐ車作!
清水廃寺跡。お寺は高山右近(高槻藩主、キリシタン大名)によって焼かれたらしい。

萩谷総合公園へ

そして、車作の集落に出て来ました。車作という名前は昔ここで良質のケヤキが産出され、天皇に車を提供していたからだそう。ここも高槻市のかなりの山の中で、駅からはずいぶん遠いところです。

ずいぶん山奥ですが、府道46号線(茨城亀岡線)の砕石場が近いのでダンプカーの通行が多く少し危険です。

高槻市の市街地はずいぶん下の方にかすんで見えます。
府道46号線まで出てきました。

46号線まで来ると、トレールはここから健脚コースと一般コースに分かれます。龍仙滝を経て山を越える健脚コースに対して、一般コースは林道車作線を歩いて山沿いを大きく迂回します。

なので、一般コースの方が圧倒的に距離は長いのですが、実はかかる時間は同じ。つまり健脚コースは高低差のあるかなり歩きにくいコースになっています。

もちろん選択したのは一般コースです!!滝もかなり気になるのですが、前日に雨も降ったこともあり滑りそうで危険でした(体力的にももう厳しい…)

健脚コースの入り口。46号線沿いにあります。結構滑りそうな感じでした。
林道車作線
さて、林道車作線を歩いて萩谷総合公園を目指します。
到着です!!

そしてとうとう今回の目的地である高槻市の萩谷総合公園につきました。歩き始めて6時間。かなり歩いた気がします。箕面から萩谷総合公園まで一気に歩く場合は、あまりいろいろ立ち寄る時間がないかもしれません。ゆっくり行く場合は竜王山か泉原ぐらい分けたほうがいいのかも。

なお、この萩谷総合公園からは富田・高槻駅に行くバスが1時間に1本出ています。また、ここから500mほど下ると関大高槻キャンパスがあり、そこからだと1時間に2~3本出ているので、かなり便利です。

さて、次はここから一気にポンポン山を登っていきます!

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