北山西部コース【京都一周トレイル】 

京都一周トレイルの北山西部コースは二ノ瀬から始まり、北山の美しい北山杉の中を抜け、高雄を経て愛宕山の麓にある清滝へと向かうコースです。

途中、エスケープルートがなく、20kmほどの長距離コースですが、途中舗装された林道も多く、歩きやすいコースです。

朝早めに出発し、一気に清滝へと向かってしまいましょう!!

※京都一周トレイルの全行程の記事はこちら

北山西部コース

北山西部コース: 二ノ瀬 - 向山

二ノ瀬駅は貴船・鞍馬の直前にある小さな駅です、ほとんど降りる人はいませんでした。

北山西部コースはその二ノ瀬駅から徒歩約5分のところから始まります。小さいので少し見つけにくいです。

ここから夜泣き峠までは東海自然歩道と同じコースです。

北山西部コースの入り口
ここから山の中に入っていきます。
登山道の入り口の守谷神社で今日の安全を祈っていきます。

始まってすぐに北山西部コースの難所。それがこの二ノ瀬から夜泣き峠までのきつい登りです。距離はわずか1kmほどですが、実際はもっと長く感じます。そして、峠を越えてもしばらく登りが続きました。

夜泣き峠で東海自然歩道とは分岐します。東海自然歩道はこの峠を降りると車道メインで高雄まで行く感じです。

東海自然歩道と書いてある看板に従って行くと、京都一周トレイルから外れるので注意が必要です。

夜泣き峠

夜泣き峠の名前は文徳天皇の皇子である惟高親王がこの峠を通るときに夜泣きし、乳母が祈ると皇子が泣き止んだからだといわれています。

確かになんか人通りもあまりない、少しうっそうとしたところです。

夜泣き峠を越えると向山の頂上に到着ですが、残念ながら山頂からの眺望はありません。少し狭いですが、広場になっているので、とりあえずここで朝御飯にしました。

北山西部コースの向山
向山の頂上です。
山を下っていきます。

北山西部コース: 山幸橋 – 氷室

向山を下ると、今度は山幸橋に降りてきました。ここを流れる川は賀茂川です。ずいぶんと上流なので川は小さいですね。

この山幸橋から先は盗人谷へと抜けて行きます。東海自然歩道はこのあたりでまた交差しますが、京都一周トレイルとは違う道です。

賀茂川
この小さい橋を渡ります。右は関電の洛北発電所

盗人谷という名前がしっくりくるように、じめじめとした感じで暗いです。

いろいろな街道を歩いたりしましたが、薄暗い山では基本的に盗賊も多くいたようなので、ここもそういった山賊のような集団が住んでいた場所なのかもしれないですね。この盗人谷を抜けると、峠を経て氷室です。

北山西部コースの盗人谷
盗人谷
北山西部コースの盗人谷
盗人谷の後半部はきつい坂です。

北山西部コース: 氷室 – 沢ノ池 

氷室に出てきました。氷室という名前からもわかる通り、ここでは昔氷を作って京都に運んでいたのでしょうね。

集落の端には氷室神社があります。

氷室
氷室神社
田舎の山の中の神社って本当にきれいですよね。

氷室からはしばらく車道です。林道には林業に従事する人であろう車が通行するので、車に注意しなければいけません。

この氷室を入ったあたりからきれいな北山杉がたくさん出てきます。ここから数キロほど北に行ったところにある中川地区は特に北山杉が有名な地域で、このあたりでも北山杉を育てているところは多くあるようです。北山杉は京都府の木でもあり、茶室や寺院の建築に重宝される高級な木です。

杉の木が多くあります。

トレイルはこの後、氷室口付近で北の道と南の道の2つに分かれますが、私たちは北の道(レストランを経由する方)を進んでいます。南の道にはマップに急坂とあったので…

ちなみに、秋の松茸シーズンになると標識の68から75までは迂回路を通らなければいけません。そして、南の道のみが迂回路につながります。

迂回路は山を下り、また登ってくるコースなので、1時間ぐらい余計にかかってしまうような感じがします。

ここで別れます。ここを右(北の道)に進んでいます。
ここでレストランの前を通っていきます。ここで食べたかったなぁ…。時間があれば食べたのに!!!
北山西部コースの京見峠
この辺りから見る京都はきれいですね。この京見峠辺りで再び南の道と合流します。
山を下りて上がる感じなので、迂回路はおそらく結構大変です。

さてもう少しすすむと沢の池が見えてきました。ここは江戸時代に作られた人口のため池です。水がとてもきれいでしたよ。

キャンプしている人もいました。この沢の池を過ぎると高雄まで1時間ほどです。ここから高雄まではすこしきつい下り坂が続きます。

北山台杉のようなのもあります。
沢ノ池
杉の木の間を通っていきます。

北山西部コース: 高尾 – 清滝

さて、高雄におりてきました!!高雄周辺は高台寺、西明寺、神護寺などの有名なお寺が多くあるところで、紅葉の名所として知られています。

行ったときは冬だったので、どこも閉まっていました。冬の高尾はかなりひっそりとしていますね。というか、人がそもそもほとんどいないです。

この辺りからは東海自然歩道とも合流して、清滝へと向かいます。

高尾
高尾の川床
冬は川床は閉まっています。

ここから終点の清滝までは1時間ほど。これまでは山でしたが、今度は清滝川に沿った川の道を歩きます。

高低差はほとんどないですが、少し滑りやすいので、雨の後は要注意です。山の中を歩くのもいいのですが、こういった川沿いに歩くのも本当に気持ちがいいですね!!

北山西部コースの杉の道
北山杉のおはしが見えます。
Kitayama West Course: Kitoyaki River
雨が降った後は特に危ないです。
秋には紅葉が本当に綺麗なところなんですよね。
あ!!

車道に出てくると、清滝は本当にすぐです。清滝と言えば、愛宕山への登山道が始まるところ。山頂には火廼要慎で有名な愛宕神社もあります。山頂までは2時間程度かかる険しい道のりです。

そしてとうとう終点の清滝到着です。タイムはほぼぴったり7時間でした。今回は結構大変な道のりでしたが、景色が頻繁に変わっていくので、なかなか楽しむことができました。

この清滝からはバスで阪急の嵐山駅前へと向かうことができます。また、西山コースを45分ほど歩くと、JRの保津峡駅にも行けます。

ここが北山西部コースの終点。

次は、京都一周トレイル最後の西山コースを歩きます!東山から出発してとうとう終わりが見えてきました!

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