観音正寺【西国三十三所第三十二番札所】

安土の畑が広がる、のんびりとしたところに432mの繖山があります。この頂上に立つお寺こそが西国三十三箇所の第三十二番札所観音正寺です。観音正寺は残念ながら1993年の火災ですべてが焼け、寺自体は小さいのですが、観音正寺の山には日本五大山城として知られる観音寺城もあり、歴史の古い寺とお城を両方楽しめる場所になっています。

観音正寺の歴史

観音正寺は聖徳太子が建てたとされる非常に歴史の古いお寺で、創建は605年にまでさかのぼります。ある日、聖徳太子が琵琶湖を訪れた際、人魚が太子の前に現れました。人魚が説明するには自身の前世は漁師であり、殺傷をしていたために人魚の姿になってしまったということ、そして観音を作って供養してほしいと主張しました。そして太子はその人魚の願い通り観音を作りお寺を作りました。それが現在の観音正寺として知られるようになりました。

観音正寺
観音正寺は32番霊場です。

 

室町時代には近江の守護である六角氏が自身の居城となる観音寺城を観音正寺のそばに作り、六角氏のもと観音正寺は大いに発展しました。観音正寺は六角氏と信長との戦いで、戦火に巻き込まれますが、その後も復興し栄えていたようです。しかし、とても残念なことに、観音正寺は1993年の火災で本堂、本尊、そして人魚のミイラなどすべてを焼失。2004年に新たに本尊を迎え本堂が作られました。そのため、境内の建物は比較的新しいものが多いです。

観音正寺の表参道

安土の駅を降りて1時間ほど歩くと見えてくるのが、繖山です。近くには新幹線も走っており、新幹線のところから見ると繖山がかなり大きな山であることがわかります。安土駅から歩いてもほとんど平坦な道なので、それほどつらくはないと思いますが、そもそも安土駅から歩く人はほとんどいないので看板もなく、少し道がややこしいので地図があるほうがいいのかも。

頂上にちょこっと見えるのがわかりますか?観音正寺と観音寺城です。

表参道は日吉神社の脇にある道から始まります。頂上まで車で行けるということもあって、どうやら歩いて上まで行く人はほとんどいないようですね。頂上まではずっと階段で1200段近くあります。すぐ近くにある西国三十三観音の長命寺の時に麓から歩いて登った時よりも少し長いという感じでしょうか。800段程度行くと駐車場があり、そこからは来るまで来た人も一緒に道を上がっていく感じです。登りきると観音正寺です。

Path leading to Kannonsho-ji Temple
左が参道。右は日吉神社です。
石段です。
もっと石段!!

観音正寺の境内

歩いて45分でようやくお寺に到着しました。結構遠かったです…。お寺まで来ると、意外とかなりの人がいますが、どうやら観音寺城に訪れた人のようです。観音寺城へはこの寺で拝観料を納める必要があるからでしょうか。ちなみに多くの人が観音寺城メインで来ていると思いますが、私たちはメインが観音正寺です。

お寺からは景色がほんとにきれいです。
観音正寺の門
観音正寺の山門。ここから入ります。
観音正寺の境内
秋のよく晴れた日でした。

境内に入るとすぐに本堂がありました。本堂は2004年に再見したもの。やっぱりこんな山の上だと自然災害も多いんでしょうね。本尊も2004年に作られたかなり新しめの千手観音像で、常時公開されています。とてもきれいで、6mもある巨大な仏様でした。西国三十三観音の御本尊で常時公開されているのは、岡寺と壺阪寺とここぐらいでしょうか?本尊を見れるとちょっと得した気分になります。

観音正寺の本堂
本堂

本堂の隣にはおおきな石垣がありました。観音寺城のものでしょうか?観音寺城は家臣を多く山の上に住ませ、まるで山の上に町があるかのように発展していたようですが、この観音正寺も山の上の町に組み込まれ、観音寺城に関係する人たちが多く訪ねてきていたんでしょう。

観音正寺の石垣
すごい石だ。観音寺城からもってきたのかな?
人魚だ!

観音正寺のアクセス情報

住所

滋賀県近江八幡市安土町石寺2 

 

ウェブサイト

http://kannon.or.jp/

 

行きかた

表参道までは安土駅から徒歩60分。または安土駅より近江八幡市コミュニティーバス「あかこんバス」で石寺楽市会館下車すぐ(本数は一日数便です)。表参道は日吉大社からはじまり、45分ほど登ると観音正寺です。参道はきつい石段です。裏参道へは能登川駅から八日市駅方面行くバスに乗り、観音寺口下車。そこから徒歩45分。バスは1時間に数本あります。

そのほか、観音寺城の追手道や桑実寺から登る道など登山道は複数あります。

拝観時間

 

 

拝観料

500円

 

そのほか

観音正寺の隣には日本五大山城の観音寺城があります。城好きなら超おすすめスポットです。せっかく上がってきたので、城址にもよることをお勧めします。

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