坐摩神社【渡辺さんのルーツ】

大阪の中心地である船場。この船場を代表する神社の1つが坐摩神社です。街中にあることからも絶え間なく人が訪れる神社として知られています。

坐摩神社

そんな坐摩神社ですが、本町駅から歩いてわずか数分のところ。このあたりは船場と呼ばれ、江戸時代の大阪の中心は梅田でも難波でもなく、この船場でした。

もともと坐摩神社はもう少し北の天満橋付近の渡辺津と呼ばれた場所にあり、現在その地は坐摩神社の行宮となっています。渡辺津は平安時代になると嵯峨源氏の源綱が移り住み、渡辺という姓を名乗って渡辺党という武士団を形成したことから、日本全国に存在する渡辺姓のルーツとしても知られています。

坐摩神社
坐摩神社の行宮。熊野古道紀伊路の最初の王子もここにあります。
坐摩神社の入り口。珍しく三つ鳥居ですね!!

鳥居をくぐると大きな境内です。ここが大阪のど真ん中とは少し信じられないですね。

地元では漢字の読み通り、『ざま』さんと呼ばれるのですが、本当の名前は『いかすり』神社。読めないですね!!

神功皇后が三韓征伐から帰国した際、坐摩大神(いかすりのおおかみ)を祀ったのが始まりとされています。そして、この坐摩大神は生井神、福井神、綱長井神と、阿須波神の5柱の神々の総称です。あまり聞きなれない名前の神々、もともとは宮中で祀られていた神です。

1959年に建てられたもの。
ビルに囲まれていますが、ここだけ空気が違う気がします。
上方落語の祖である初代桂文治はこの坐摩神社で落語会を開きました。東京に行っちゃいましたが…

火防陶器神社

坐摩神社では、火防陶器神社も有名ですね。火防陶器神社はもともと別の位置にあったようですが、明治時代にこの坐摩神社に移ってきました。

陶器商たちが、防火のために火の地蔵を祀っていたことに始まり、今ではその名の通り陶器のための神社。周りには陶器の灯篭がたくさん置かれています。とてもきれいですね。しかし、立派な陶器なのでなかなか高級そう。

火防陶器神社。
陶器の灯篭がきれいですね。

ちなみに坐摩神社では毎年夏に「大阪せともの祭り」も開催されており、その時に来ると境内のいたるところでユニークな陶器の販売や展示が見ることができます。

全部陶器でできているんですね。すごいなぁ!!
陶器祭りのとき。境内に多くの陶器屋さんが出店しています。

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