延暦寺・東塔【比叡山】

比叡山にある延暦寺は、高野山の金剛峰寺と並んで、日本を代表する仏教の聖地です。最澄が天台宗の本山である延暦寺を比叡山を作り、以降は多くの高僧を輩出してきました。京都から1時間ほどの少し離れたところにあるのですが、関西では最もおすすめの観光地の1つです。

延暦寺(東塔)

延暦寺は788年に最澄が天台宗の本山として、一乗止観院を創設したのが始まりです。この時の年号が延暦だったので、延暦寺と呼ばれるようになりました。のちに、鎌倉仏教の開祖として知られる親鸞、法然、日蓮、栄西など多くの僧が延暦寺で修業を行いました。

東塔はロープウェイの駅から歩いて30分ほど(バスでもあります)ですが、延暦寺自体はかなり広いです。西塔や横川もありますが、中心なのは東塔です。

文殊楼:比叡山の入り口の役割をしている門です。文殊菩薩が安置されています。
がるるるるる…

根本中堂へ

文殊堂から階段を下ると見えてくるのが、根本中堂。この延暦寺のメインとなる東塔の中でもさらにメインの建物が根本中堂です。現在のお堂は徳川家によって江戸時代の初めに作られたもので、延暦寺唯一の国宝。信長の焼き討ち以降、およそ100年ほど再建されていなかったようです。現在はこの根本中堂ですが、保存工事中です…

この工事は2016年から10年にわたって行われており、2026年まで続く予定。あとまだ5年近くありますね。うーん、早く見てみたいなぁ!!

延暦寺の根本中堂
現在は大きな覆屋に囲われています。

中に入ると、最澄が作ったとされる薬師如来が本尊として安置されており、創建以来消えたことのない不滅の炎によってぼんやりと照らし出されています。とはいえ、本尊は非公開でお前立が普段は公開されています。

本尊は通常、見上げるように安置されるのですが、ここでは目線の高さが同じになるよう低いところに安置されているのも面白いですね。多くの人が熱心に座り混んで拝んでいましたが、思わず座り込んで仏様の顏を見てみました。どこか優しそうな顔をしていますね。

東塔を歩く

東塔エリアは思ったよりもかなり広く、1つ1つの堂が結構離れていますね。とはいえ、延暦寺は標高848mある比叡山の山の中なので、歩いていてもとても気持ちがいいです。

延暦寺 大講堂
大講堂。中には歴代の延暦寺出身の高僧の像や絵画が並んでいます。
延暦寺 大黒堂
ここの大黒様は毘沙門天と大黒天と弁財天が合わさった変わった大黒様。

戒壇院もなかなか立派ですね。この戒壇院は天台宗の僧侶に僧としての免許を与える施設だったんですが、最澄の生前は戒壇院の設置が認められず、一方空海の真言宗は戒壇院をなんと東大寺に設置します。

戒壇院ができないことで正式な僧侶になれず、そのために天台宗を離れる僧がいたほどでした。設置されたのは結局最澄が入滅してからのことでした。

この延暦寺の僧でも、入れるのは受戒をする時のみ。いったい内部はどんな感じになっているんでしょうね。

延暦寺の戒壇院

ちなみに、東塔からは延暦寺の観光を始めると思うのですが、西塔へは阿弥陀堂と東塔の後ろから徒歩で行くことができます。

なお、西塔は比較的近いのですが、横川は山道を歩いて1時間半程度かかります。

東塔と阿弥陀堂