淡嶋神社【あわしまさん】

和歌山と大阪の県境にほど近いところにあるのが、淡嶋神社です。全国の淡嶋神社の総本社で、その歴史もずいぶん古いのですが、古くから人気供養の神社として知られ、境内にはところ狭しと様々な人形が並べられており、独特な雰囲気が漂う神社です。

淡嶋神社

淡嶋神社ですが、南海加太線の終点の加太駅から歩いて20分ほどのところにあります。

和歌山市駅からさらに20分ぐらい乗ったところなので、なかなか遠いです。ちなみに、すぐ近くに友ヶ島行の渡船場もあります。

加太線と言えば、めでたい電車ですよね!!
淡嶋神社。海のすぐ近くにあります。
向こうに見えるのは友ヶ島かな!

さて、そんな淡島神社の起源は古く、神功皇后が三韓征伐からの帰りに激しい嵐に会ったので船の中で祈り、船の苫を投げその流れに沿って進めとの神託を得ました。

すると、神功皇后は友ヶ島にたどり着き、そこに三韓征伐で得た宝物を添えて淡島神社を建てたと言われています。

入ってすぐに目を引くのはその人形の多さですね。全部で二万体もあると言われており、境内のいたるところに人形があります。結構独特な雰囲気です。

信楽焼の狸かな?
市松人形。きれいなお顔ですね。
日本人形
これは黒田節かな?

なお、本殿は結構新しめ。少彦名命、大己貴命、そして息長足姫(神功皇后)を祀ります。

ちなみに神仏分離の前には淡嶋神社では淡島神という神が祀られており、全国に存在する淡島堂でも淡島神を祀っていたのですが、どの神が淡島神の正体がはっきりとわかっていないんですよね。

本殿
紀文稲荷。紀伊国屋文左衛門が寄進した稲荷
本殿の後ろ側にも様々な種類の人形がびっしり置かれています。

いずれにせよ、淡島神は婦人病など女性に対して多くのご利益をもたらしてくれる神様だとされていました。

というのも、淡島神は住吉の妻神だったんですが、婦人病にかかりって当地に流され、女神として人々を婦人病から救っているという信仰があったからなんです。

現在でも婦人病から守ってくれると信じられており、女性からの信仰は厚いようですね。

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