十津川村【関西で最も美しい秘境】

毎日忙しく働いていると、たまに都会の喧騒から離れたゆっくりしたところに行きたいと思うことってありませんか。仕事のことを全部忘れてゆっくりできるような場所に。そんな人におすすめなのが、奈良の秘境、十津川村です。数ある関西の街を訪れた私たちにとって、十津川村は間違いなくトップレベルの美しさを誇り、都会とは無縁なゆっくりとした場所です。自然に満ち溢れ、温泉もあり、そして非常に興味深い歴史を持っています。

十津川村はどこ?

関西出身じゃない人はもちろんのこと、関西出身でも十津川村なんか聞いたことないって人はいるでしょうね。少し場所をおさらいしておきます。

十津川村は奈良県の南部にあります。そういうと桜井の近く?とかいう人がいますが、桜井は中部か北部です。もっともっと南です。

行き方は近鉄の大和八木駅、御所駅や高田市駅またはJRの五条駅から新宮行のバスに乗り、だいたい4時間程です(五条なら3時間)。道中、西吉野村や大塔村などを超えますが、十津川村はさらにその奥に位置します。バスは1日6往復走ります(そのうち3つは五条発)。五条からは深い紀伊半島の山の中をひたすら走ります。

Nara kotsu bound for Totsukawa village
バスは日本で最も長い距離を走ると言われる路線バスです。大和八木からだと3400円です。

list of times from Yamatoyagi Station to Totsukawa Village

また、十津川は熊野本宮大社からも近いです。熊野古道の小辺路でおよそ20キロ程度離れたところにあり、歩いて熊野に向かう人もいます。また1日2本村営バスは熊野本宮まで運転されています。

Totsukawa Village bus
かわいらしいバスです。

十津川村ってどんなところ?

十津川村は日本で最も大きい村で、奈良県の5分の1の大きさを占めます。面積は672.4平方キロメートルで、これは琵琶湖と同じぐらいの大きさで東京23区よりかは少し大きいくらいです。しかし、その96%は山で、人口はたった3000人。周りは1000m級の高い山々に囲まれています。もちろんコンビニなどはありません。

Totsukawa Village

しかし、この山々に囲まれるきれいな村は時には自然災害で大変な影響を受けました。1889年には大水害で村は甚大な被害を受け、当時の政府の方針で村の人々の多くが北海道へ引っ越し、新十津川村を開きました。また。最近の水害では山崩れが多くの場所で起こり、土砂が河に流失。緑のきれいな清流が、場所によっては土によって濁ってしまっています。

左が濁る河。右がエメラルドグリーンのもともとの色。

 

十津川村の歴史

では、十津川村はただの田舎民なのかというと、決してそうではないんです。実はこの十津川村は日本の歴史上有名な本に何度も登場する全く謎に満ちた存在です。初めに彼らが登場するのは壬申の乱で、ここで勝者の大海人皇子側(のちの天武天皇)を加勢し、大きな功績をあげました。そして、功績として十津川村は免税の場所となりました。この免税は7世紀からの1200年間も続きました。

 

実はこの十津川が山々に囲まれているためか、戦士としては非常に優秀な者が多かったようで、ほかにも後醍醐天皇の南朝をサポートしたり、大坂の陣では徳川方として参戦。さらに幕末には薩摩や長州とともに十津川郷士として京都警護を村出身の人々が任されていました。

 

十津川村の魅力

 

十津川村の観光地や楽しむべきポイントは多くあります。ただし、村内のバスは一日数本程度でかなり移動しにくいです。そこが残念なところなので、自家用車で行くかあらかじめしっかりと予定を立てていくことをお勧めします。

 

十津川村の魅力その1: 十津川温泉

十津川村といえば、温泉です。江戸時代から始まる温泉地であり、温泉地としての歴史はそれほど古くはありませんが、その湯量が豊富なことから、薄めたりせずそのまま使用しており、温泉としての質は非常にいいです。

温泉の水を飲むと健康にいいとか。

村には大きく分けて3つの温泉地があります。湯泉地温泉、上湯温泉、十津川温泉です。十津川温泉が村の中心部にあります。 

十津川村の魅力その2: ローカルな食べ物

十津川村は山々に囲まれていることから、米などがほとんどとれないようです。なので、かなり独特な食生活があります。特に地元の川魚であるアマゴやアユをつかったものやイノシシを使ったボタン鍋は十津川村では有名です。

ぼたん!!

さらに、ゆうべしと呼ばれるおもしろい食べ物もあります。これはゆずの中にゴマやみそなどいろいろなものを詰めた保存食で、なかなか独特な味がしますが、お酒によく合っておいしいです。

 

十津川村の魅力その3: 谷瀬のつり橋

十津川村の北、谷瀬・上野地の場所にあるのが、谷瀬のつり橋です。高さは54m長さは297mもあります。最近になって、観光用にこういったつり橋をつくるところは多いのですが、十津川はあくまでも生活用に作ったものであり、村人がお金を出し合って作ったものなのです。

entrance of the Tanize Suspension Bridge

 

高さはかなり高く、なによりかなり揺れます。高所恐怖症なら立ちすくんでしまうでしょう。なお、五条・大和八木からのバスに乗ると、ここで20分の休憩をとるので、歩いて渡ることができます。

Tanize Suspension Bridge

 

十津川村の魅力その4: ハイキング

他にも世界遺産の熊野古道を通って果無集落へ行く(果無行のバスは月曜日のみ)こともできるし、玉木神社(バスは予約必要)を参拝したりできます。また、本宮へも村営バスで行けます。川の近くを歩くのもきれいで気持ちいいですよ!!

熊野古道の入り口
野猿。夫、川を渡る。

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