冬の金剛山に上る【大阪で雪山ハイキング!】
大阪と奈良の県境にあるひときわ目立ってそびえる1125mの山、それが金剛山です。大阪で、いや関西で最も人気な山の1つである金剛山はメインルートが比較的整理されており、山の初心者には大変向いている山です。特に冬には山に多くの雪が積もっているにもかかわらず、気温もそれほど低いわけではないので、安全に雪山が体験できますよ!!
金剛山の登山道について
金剛山には多くのルートがあり、よく知られたものでは、金剛山ロープウェー付近から上る道(千早本道等)、大阪側の水越峠からのぼる道(ダイトレ)、そして奈良側からは高天彦神社から上る道(郵便道)などがあります。
中でも最も人気なのは金剛山ロープウェーの近くにある千早本道のルートや伏見峠を行くルートでしょう。おそらくこれらのルートがバスのアクセスがよく、難易度も低い登山道なので最も人気だと思います。もちろん難易度の比較的低い道でもこのような霧氷はがっつり見ることができます。ただし、樹氷を見たい場合は朝早く出ることをお勧めします。私たちが帰るころには氷が少し溶けかけていました。

※山頂までお手軽に行ける金剛山ロープウェイは現在運休です。また再開のめどはたっていないようです。
金剛山
金剛山行きのバスに乗るために河内長野の駅に朝8:30ぐらいに着いたのですが、ものすごい人でした・・・。行列ができており、乗るまでに30分ぐらい待ちました。みんながっつり登山の格好をしていたので、登るんでしょうね。早めにバス乗り場に着くことをお勧めします。ちなみに金剛山行のバスは河内長野または富田林駅から出ています。
千早城
さて、金剛山の登山口のバス停から坂を20mぐらい下ると、登山口となる場所があるのですが、実はこのバス停を降りて坂を数十m上がったところにもう一つ登山ルートがあります。それが千早城・千早神社を経由して山頂へと向かうルートです。やはり歴史ファンとしては、いくら登山に来たとはいえ、千早城を無視することはできません!!なので、このルートを行きます。なお、このルートは千早本道に並行して走っており、千早城を経由した後は千早本道にすぐに合流します。


この階段をひたすら登り始めて20分、千早城跡に到着します。千早城はあの鎌倉幕府を倒すことに大きく貢献した楠木正成が築城した場所であり、大阪で2つある100名城のうちの1つで、最も有名な歴史スポットの1つです。とはいうものの、残念ながらここに城らしいものは何も残っていません。

千早城まで来ると、雪が結構深かったので、アイゼンを付けました。

実は楠木正成はこの付近の千早赤坂の出身で、この千早城で籠城して鎌倉幕府軍に抵抗しました。もちろん、鎌倉幕府からは大挙して鎮圧に来ていますが、手薄になった鎌倉幕府は関東にいた新田義貞らによって責められ、倒幕。その後、後醍醐政権が誕生し、楠木正成は後醍醐天皇の政権で活躍しました。


千早本道
さて、この後すぐに千早本道と合流しました。本道に来ると、多くの人が登山していました。



さて頂上に到着です。1時間半ほどで到着と聞いていましたが、雪の中を歩くのに慣れていないので、2時間ほどかかってしまいました。アイゼンをつけていると意外と歩きにくいんですよね。しかし、本当に楽しく来ることができました。
金剛山頂
金剛山の山頂は結構開かれていて、雪で遊ぶ人やピクニックをする人、クッカーでお湯を沸かしてカップラーメンを食べる人(わざわざ運んできたのか・・・)などがいました。雪が本当にきれいです。大阪にもこんな場所があるとはにわかに信じられないですね!大阪は雪とは無縁の場所ですからね・・・。5年に1回ぐらいは2~3cm積もるのかな、って感じなのが大阪です。

山を下りると雪なんて絶対にないので、ここで雪を堪能しておかなければ!!


山頂の気温は-5度程度であり、それほど寒さは感じません。山頂には売店とかもあり、食べ物を売っていました。まあもちろん、山頂価格なんですが。



金剛山の頂上部分はかなり広く、ちはや園地のほうまで歩くことができます。道も広く、多くの人が歩いているので行ってみるといいですよ!!ちはや園地は大阪府側にあり、頂上からは歩いて40-50分ほどかります。
ちはや園地に向かう途中には葛城神社があります。葛城神社は一言主を祀る神社です。


ちなみに、ちはや園地の方まで歩くと、山頂からロープウェイがあります。疲れたらこれで帰るといいのかも! さらにロープウェイの駅のすぐ前にはバス停があります。
