橋杭岩 【串本の絶景】

三段壁をはじめ、面白い地形が多く存在する紀伊半島。その紀伊半島の最も南の部分に岩がまるで杭のように海岸から一直線に並んだ橋杭岩があります。その様は非常に美しく、南紀では有名な絶景スポットです。

橋杭岩はどうやってできたのか?

伝承によると、橋杭岩ができたのはずいぶん昔のこと。弘法大師が天邪鬼(あまのじゃく)と競い、一日で向かいの紀伊大島まで橋を架けようとしました。しかし、天邪鬼が負けそうになったので、鳥のモノマネをして夜が明けたと思わせたので弘法大師は橋を造るのをやめ、結局橋の杭だけがこんな形で残ってしまったと言います。

もうすこしリアルな話をすると、海にたまっていた堆積岩の中に1400万年前の噴火でマグマが侵入。冷えて固まったものが、後に隆起して海面から出て、そのあと堆積岩の柔らかい部分が波によって削り取られて残ったものだと言われています。実はこの紀伊半島には大きい火山が存在したんですね!!

橋杭岩

串本まで18切符で行きましたが、さすがに遠かった・・・。紀勢本線では、紀伊田辺以南は普通電車は2-3時間に1本ほどしか来ないので、大変でした。橋杭岩は串本の駅から徒歩20分ぐらいで行くことができます。途中、きれいな海岸沿いを歩けますよ!ただ、駅から歩くという人は皆無で、ほとんどの人はここまで車で来ます・・・。

なお、大阪方面から特急に乗っていると、串本駅を発車して本当にすぐに右手に橋杭岩が見えます。特急なら減速して通ってくれます。

橋杭海岸
橋杭海岸。

橋杭岩は有名な観光スポットということもあり、多くの人が訪れます。また日の出がきれいに見えることからも朝来る人は多いようですね。

橋杭岩です。それぞれの岩に名前がついているんですね!!
紀伊大島から見た橋杭岩
紀伊大島から見た橋杭岩

橋杭岩は海岸から大小40もの岩が一直線に850mにわたって並んでおり、すべてに名前が付けられています。かなり広範囲に並んでいるので、残念ながら串本側からすべての岩を見ることはできませんが、紀伊大島の展望台からは全ての岩が並んでいる様子を見ることができます。

橋杭岩
近くの神社から橋杭岩がよく見えました。
山みたいだ!!

地形的になんとなくこれらの岩がどうやったできたのか分かった気がしますが、なんでこんなにまっすぐなんでしょうね。そして、南紀でもここにしかないのはなんでなんでしょう・・・。

一番大きな島は弁天島ですが、小さな神社が立っています。昔の人はこの岩が並ぶ様子を見て、きっと神的な力を感じたんでしょうね。

弁天島

朝と夕方に行くと、潮の高さが全然違いました。干潮時はそれぞれの岩にかなり近づくことができます。また、運がいいと岩場に住む生き物を見ることができますよ!!

橋杭岩
この小さい岩は津波に運ばれてきたようですね
干潮時の橋杭岩
結構滑りやすいです。

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