山の辺の道を歩く【奈良の歴史を歩く】

奈良といえば、日本の起源ともいえる場所で、多くの歴史的なものが存在します。そのなかでも、あったかい春や秋の日にに一回でも行きたいのが、山の辺の道です。日本の記紀に現れる最古の道で、特によく整備されており、関西の中でもかなりおすすめのハイキングコースです。

山の辺の道とは?

山の辺の道とは奈良盆地の東につらなる山沿いを走る道です。道の名前が記紀に登場し、沿道には多くの古墳や寺社が存在します。あの奈良時代に書かれた万葉集の多くも、この山の辺の道の景色をみて読んだものです。

なお、山の辺の道は奈良の春日山から石上神宮をとおり、三輪山のふもとまで続く道で、全長は26kmあります。しかし、石上神宮より北の奈良への道はいったいどこだったのかが具体的にわかっていません(ハイキングコースは存在します)。一方、石上神宮から三輪山方面へ続く16kmは多くの人がハイキングを楽しむような道で、田園風景や古代の奈良の景色を楽しみながら歩くことができます。

なお、山の辺の道はまっすぐな緑道となっているわけではなく、どちらかといえば、田んぼの中や森、さらには住宅街などを走る道です。そのため、随所に看板はあるものの、見落としやすいところもあり、地図がないと少し迷うことがあるかもしれません。

sign post for the yamanobe no michi trail in Nara
こんな看板が多くあります。

山の辺の道まで

天理駅を降りて、まずは石上神宮に向かいます。天理の駅から石上神宮まではだいたい歩いて20分ぐらいでしょうか。だいたいの人は石上神宮まで直行するかもしれませんが、天理で十分な時間をかけることをおすすめします。というのも、実は天理市には神道から発展した天理教の本部が置かれ、日本中から信者が集まってくるのです。天理という名も天理教から命名され(天理にあるから天理教になったわけではないんですよ!)、天理は日本で唯一ともいえる宗教都市です。

Road leading to the main shrine of Tenri-kyo in Tenri Japan

 

通常、こういった施設は信者でなければ入れないが、天理教は誰でも入ることができるようです。

立派なお堂です。

さて、天理教の施設を抜けるとすぐに石上神宮にでます。石上神宮は大きな神社ではないのですが、奈良では最も有名な神社の一つで、国宝の建物もいくつかあります。

Isonokami Jingu next to the start of the southern portion of the Yamanobe no michi trail in Nara
石上神宮

山の辺の道はこの石上神宮の鶏小屋のところから始まります。

one of the many chickens at Isonokami Jingu

山の辺の道

始まりは結構山側を歩きます。とはいえ、山道ではないので、本当に歩きやすいです。そして何よりきれいです。山もいいのですが、野原を歩くのもまたいいですよね!!

Yamanobe no michi trail

rice field along the Yamanobe no michi trail

前ちょっと失礼しますよ

秋に山の辺の道を歩くと、柿がいっぱいできていて本当に平穏な奈良の景色を味わえますよ。

persimmon grove along the Yaamanobe no michi trail
柿!!

柿を売っているところもたくさんありました。買いたいのですが、重そうなのがちょっと・・・。と思っていたのですが、終盤にも売っているところがあったので買いました!!とーーっても甘くておいしかったですよ。これが100円なら買うしかないでしょう。アメリカでは柿は食べないんですが、やっぱりおいしいですね!!

persimmon stand along the Yamanobe no michi trail

これで100円は安い!!

夜都伎神社

さて、歩き始めて最初に見る神社が夜都伎神社です。春日大社と同じく春日神を祀る神社です。

entrance of yotogi shrine along the Yamanobe no michi trail
夜都伎神社の入り口です。
拝殿が珍しくかやぶきの屋根になっていますね!!

大和神社

夜都伎神社からしばらく行き、山の辺の道を少しそれると大和(おおやまと)神社があります。

Ooyamato shrine near the southern part of the Yamanobe no michi trail
大和神社

世界最大かつ最強と言われた軍艦である戦艦大和の守り神となった、奈良でも超有名な神社の1つです。

Haiden of ooyamato shrine in nara

崇神天皇陵

大きな古墳が見てきましたね!!242mもある巨大な前方後円墳で、第10代崇神天皇陵です。崇神天皇は現存した可能性が高いとされる初めての天皇で、意富多多泥古はじめ、多くのエピソードがある天皇です。古事記には「山の辺の道の勾の岡にあり」とあり、ここがその勾の岡とされています。

large burial mound of Japan's emperor suijin in Nara along the Yamamnobe no michi trail
4世紀前半に作られました。

田んぼがきれいですね!!春もいいのですが、山の辺の道はやっぱり秋に来るのがベストです。

Mt Miwa in the distance along the Yamanobe no michi trail
三輪山が見えてきましたね!!

相撲神社

山野辺の道からは少しそれるのですが、相撲神社にも立ち寄りたいですね!!相撲神社は出雲の野見宿祢と奈良の当麻蹴速が相撲を取り合った場所でもあります。結果は、野見宿祢が勝ち、当麻毛早は蹴り殺されてしまいました。今相撲で蹴りが禁止されているのはこういった事情があるからなのでしょうか??

Sumo shrine next to the Yamanobe no michi trail
ここをまっすぐ進んでいきます。
神社自体はかなり小さいです。

なお、相撲神社の前からは邪馬台国があったであろう纏向遺跡の全体が見渡せます。卑弥呼もこの高台に上がってきては、全貌を見渡すことがあったのでしょうか??

scenic view of the Makimuku Ruins in nara during the fall
纏向遺跡を見ます。

檜原神社・大神神社

しばらく歩くと、檜原神社が見えてきます。ここは大神神社の摂社で、天照大神が祀られています。実は伊勢神宮ができる前、天照大神は宮中に祀られていたのですが、宮中に祀るのはよくないだろうということで、新たな住まいを探しに行きました。最終的には伊勢に落ち着くんですが、実は住まい探しの道中で、いろんなところで祀られているんです。そして、この檜原神社こそが最初に天照大神が祀られた場所でもあります。

 

Mitsu torii from Hibara Shrine near omiwa Shrine
三つ鳥居です。大神神社にもありますが、ここはかなりはっきり見ることができます。

なお、この神社からは卑弥呼の墓ともいわれる箸墓古墳も見えます。天照大神がいた場所から、卑弥呼の墓を眺め、そして背後の三輪山にはには大物主が住んでいるとされています。ここはまさに歴史と神話が交差する場所で、なんだかワクワクしますね!!

Hashihaka Kofun in the distance in Nara, Japan
あの丘が箸墓古墳です。歩いて行ってみてもいいのかも!
箸墓古墳。

檜原神社から20分ほど歩けば、大神神社につきます。なお、山の辺の道は大神神社の境内の中も通っていくので、ぜひお参りしておきたいですね!!

大神神社。
sai shrine of omiwa shrine in Nara Japan
三輪山に登拝する場合、この狭井神社で申し込む必要があります。
この神社いつ来てもいいですね。本当にお気に入りです。
大物主大神は蛇に姿を変えることができると信じられています。そのため皆さん卵をお供えするんですね。

そして終点へ

大神神社で山の辺の道を終える人は多いんですが、山の辺の道の終点はこの大神神社から30分ぐらい歩いたところにある海拓榴市(つばいち)というところです。

 

海拓榴市はちょうど大和川が流れる場所で、古代中国や韓国から来た人は難波津にて船を乗り換え、この大和川を上ってきて、ここで馬に乗り換えて奈良の都を目指したと言われています。また、ここは伊勢に行く伊勢街道や長谷寺に行く初瀬街道をはじめ、さまざまな街道が交差する場所でもあり、昔はかなり栄えた場所だったようです。

大和川です。だいぶ上流ですね。
韓国からきた使節はこの場所で欽明天皇に仏像を渡したようで、ここが仏教発祥の地とされています。

さて、山野辺の道はここまで。ここから桜井駅までは歩いて20分ほどです!!お疲れさまでした!

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