紀伊大島を歩く【関西最南端の島】

関西最南端の島である紀伊大島。この島には日本とトルコの架け橋ともなった樫野崎があり、多くの人が訪れます。しかし、この紀伊大島は樫野崎以外にもいろいろなものがありますそして、なにより島自体が本当に美しいです。今回はそんな紀伊大島を歩いて横断してみました。

紀伊大島について

串本駅から紀伊大島へ

大阪から電車で約2時間半。串本駅です。本州の最南端の駅で、電車は2時間か1時間に1本程度。

朝早くは特急電車がないので、大阪南部から4時間程度かけて普通で来ました。めちゃくちゃ遠かった…ちなみに、紀伊大島内にスーパーやコンビニは全くありません。串本駅近くのコンビニで飲み物と食べ物を買ってから来たいです。

昔紀伊大島でトルコ船が沈没し、その救助にあったのが串本町の紀伊大島の島民でした。そのため、串本町は日本でも最もトルコと友好関係にある都市なんですよね。

串本駅。
遠かった…

串本駅から歩いて30分ほどで紀伊大島にかかる串本大橋に着きます。大橋の近くまでバスがあるのですが、残念ながらバスの本数は極めて少ないです。島が近づくにつれ、遠目に島が見えてきますが、見ると結構小さな島に見えますね。とはいえ、実は端から端まで10km以上ある結構大きな島なんです。

紀伊大島
いい天気です。

串本大橋は紀伊大島と本島に架かる橋ですが、結構な高さがあります。高所恐怖症ならなかなか怖いところになるかもしれません。

ただ、最初から最後まで広めの歩道があるので、安全に渡ることができます。昔は巡行船で紀伊大島まで渡っていたんですよね。ずいぶん便利になりました。

串本大橋
結構な高さの橋です。
紀伊大島に架かる橋
もうすぐ紀伊大島です!

渡りきると小さな公園があるのですが。そこから見る海は本当にきれいですよ。今回は紀伊大島を西の端から東の端の樫野崎まで歩きます。

ダイビングがしたいなぁ!!
この島、本当に綺麗です。

紀伊大島を歩く

大島

紀伊大島に入ると、県道40号線に沿っていき、島に入ってからほんの100mほど行ったところで小さな階段を下りていきます。このままずっと県道に沿って行ってもいいのですが、階段を降りると大島の集落に行くことができます。地図アプリにはおそらく出てこないような小さな階段です。

この階段を下っていきます。
魚の養殖をやっていますね。そういえば、あの有名な近大マグロもこの紀伊大島でやってるんだとか。
Oshima Port at Kii Oshima
大島港。水がきれい!
水が青いですね!!

大島の集落には蓮生寺という小さなお寺がありました。このお寺はお雪と呼ばれる遊女のお墓があるお寺として知られています。島を歩いていて、ほかに寺は見つからなかったので、これがおそらく島内唯一のお寺なんでしょうか?それよりも、こんな小さな島に遊郭があったんでしょうか。すごく意外です。

Rensho-ji Temple on Kii Oshima
蓮生寺。お雪の像が右に立っています。

大島からは大きな道に沿って歩き、東に向かっていきます。

この大きな道を歩きます。
大島の町並み。全く写真を加工しないでこの青さです。
水がきれいだなぁ!!

金山登山口

さて、しばらく行くと金山登山口と書かれたバス停があります。若干山道みたいなところを歩いて、展望台までの往復30分です。実はここの展望台から串本の橋杭岩が26個完全に見えるんです!!串本側からだとこういう風には見えないんですが、この金山は結構高さがあるので全ての岩を見ることができます。こうやって橋杭岩を見ると、本当に岩が一直線に並んでいるのがわかります。

このバス停から山道へと入っていきます。
海風の影響でしょうか?木がぐにゃぐにゃです。
紀伊大島から見た橋杭岩
橋杭岩が全部見えます!

さて、さっきの金山登山口のバス停まで登ってどんどん進んでいきます。しばらく行くと、さっきの県道40号と合流します。ここからは広い道を歩いていく感じです。地元民以外誰もいない島なのかと思いましたが、途中に航空自衛隊基地や京大の研究所もあるので、なかなか交通量はあります。途中孔雀のような生き物がいましたが、見間違いでしょうか・・・

40号線を歩いていきます。

リゾート大島の看板が見えてきたら、下っていきます。このままいくとホテルの敷地に入ってしまうような気もするのですが、少なくとも地図がそう言っているのでその通りに行きます・・・。

ここを右に曲がって行く感じです
リゾート大島
リゾート大島の敷地内を通ります。キャンプ場の人に許可を求めて通りました。

この辺りはとてもきれいですね。海が見えてきました!! 海岸にはハマダイコンの花が多く咲き、絵にかいたような美しい海岸です。

紀伊大島の海岸
紀伊大島の海岸
ハマダイコンがいっぱい生えています。
ハマダイコン

ここまで道がややこしいくなかった、というか分岐点がそもそもほとんどなかったのですが、この海岸あたりから少しややこしくなってきます。まず、海岸すぐ近くの駐車場のようなところに行き、その奥にある階段を上っていきます。一見、駐車場はただの行き止まりのように見えますが、実は階段が奥まったところにあります。

この階段を上がっていきます。

日米修交記念館

無事階段を見つけてしばらく行くと、日米修好記念館です。

日本とトルコの友好の島になぜアメリカが?と思うかもしれないのですが、浦賀にペリーが来航して日本を開国させる60年ほど前に実はアメリカから『レディーワシントン号』と『グレイス号』という2つの船が紀伊大島に来航しているんです。

ラッコの毛皮を売りに来たようですが、日本では毛皮の価値がほとんどなかったので交易できずに帰っていったんだとか。

そのレディーワシントン号の到着を記念してここに記念館があるんですね!!

日米修交記念館
アメリカ人でここに来る人はほとんどいないんでしょうね・・・。

海金剛・樫野崎

 日米修交記念館の近くにあるのが海金剛です。展望台があり、とてもきれいに見えます。

海金剛は荒波によって削られた岩が並んでいるもので、韓国の海金剛に似ているからそう名付けられました。串本の絶景エリアで、本当に荒々しい感じです。

ちなみに、遠くに灯台が見えますが、あれが樫野崎。その下にある崖がトルコのエルトゥールル号が座礁した場所で、船員はこの崖を登って大島島民に助けを求めたと言われています。

Umi Kongo of Kii Oshima
海金剛です。遠くに樫野崎灯台が見えます。

海金剛のあたりに阿野木漁港と呼ばれる小さな漁港がありました。漁港なので遊泳とかはできないのですが、入り江になっていて本当に綺麗です。

なお、漁港内は車の侵入不可です!!

この青さ!!泳いでいる魚もばっちり見えます。
岩っぽい感じです。船なら座礁しそうでかなりこわいですが…

ここから樫野崎は歩いて30分ほど。途中いくつか金柑を売っているお店がありましたが特に買いませんでした。しかし、後で聞いた話によると、金柑は紀伊大島の特産品だそうです。買えばよかった!!!

このあたりには結構家があります。
もうすぐ樫野崎。

さて、樫野崎到着です。串本を出発してだいたい4時間程でした。いろいろ写真撮ったりしてかなりゆっくり歩いて来ました。舗装された道も多いので、自転車で島を探検するのもよさそうですね!!

結構遠かったような気がしますが、紀伊大島は間違いなくベストな散歩コースの1つでした。前日に思い立っていきなり来てみたんですが、本当に満足でした!!

山もいいですが、こうやって海を歩くのもいいですね!!

樫野崎灯台
樫野崎灯台
気分は南国です。
樫野崎灯台から。ずーっと向こうはパプアニューギニア。そしてオーストラリア。

紀伊大島のアクセス情報

住所

和歌山県串本町

 

ウェブサイト

地図は近畿自然歩道のサイト からダウンロードできます。

 

行き方

紀伊大島の最寄り駅は串本駅です。紀伊大島・樫野崎へは串本町コミュニティーバスまたは串本観光バス「まぐトル」が利用できます。 

 

時間

公道なので24時間通行可能です。

 

料金

特にお金がかかるようなところはありませんでした。

 

そのほか

 

 

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