朝護孫子寺【寅のお寺】

大阪と奈良の境にある信貴山。その信貴山の中腹にあるのが、朝護孫子寺です。山の中の境内に所狭しと並べられた虎の作り物や塔頭はとてもユニークです。

朝護孫子寺

信貴山へ

朝護孫子寺ですが、信貴山(437m)の中腹にあります。が、山登りをせずに行くことができます。また、様々な行きかたがあります。

私たちは信貴山口からケーブルカーで高安山。さらにそこからバスに乗って朝護孫子寺へと向かいました。ケーブルカーから朝護孫子寺は実は少し離れているんですよね。大阪市内からだと、これが一番楽だと思います。

おすすめは、信貴山下駅から県立西和清陵高校へと歩き、さらにそこから遊歩道を歩いて朝護孫子寺へ行く方法。これだとかなりの坂を上る感じになりますが、軽いハイキングが楽しめておもしろかったです。何よりかなり安く行けます。

西信貴ケーブル。登るのは信貴山ではなく、高安山です。
信貴山下からの遊歩道。登りやすいですが、結構な坂です。

お寺の前には開運橋があり、関西で唯一のバンジージャンプがありました。youtuberであろう方々が多かった、という印象でしたが。

なかなか遠かったですが、ようやく到着です。

開運橋。1931年に作られました。日本最古のカンチレバー橋です
バンジージャンプ。30mくらいの高さがあるみたいですね。

朝護孫子寺

寺の伝説によると、朝護孫子寺の始まりは、1400年ほど前のこと。聖徳太子が廃仏派の物部守屋を討伐する際に訪れ、戦勝を祈願したところ毘沙門天が現れ、太子に必勝の秘宝を授けたことに始まります。太子は無事に守屋の戦いに勝利し、毘沙門天の彫刻を彫り、祀りました。また、『信ずべき、貴ぶべき山』として信貴山と名付けました。

聖徳太子を救うために毘沙門天が現れたのは寅の年、寅の月、寅の日の寅の刻だったことから、この寺では寅がマスコットになっています。そのため、境内には至る所に寅の像があります。ど凛々しいものもあれば、かわいいのもあります。

朝護孫子寺とえば、この張り子の寅ですね!!
子供の寅かな??かわいいですね。
朝護孫子寺の仁王門。かなり立派な門です。
聖徳太子の像。『和を以て貴しとなす』的な感じではないですね。

紋からしばらく歩くいて本堂に向かいますが、入口から本堂までは10分ほどでしょうか、かなり広いお寺です。

ただ、途中にいろいろな塔頭やなんだか不思議な虎の置物があったりするので、ついつい見入ってしまうと、とても10分では到着できません。

本当に所狭しと並んでいるので境内がまるで迷路みたいになっており、迷わないように注意ですね。

長ーい参道です。
三寅の福 胎内くぐり
金と銀の寅さん。
お札の束を咥えている寅さん。

朝護孫子寺には本堂の他、玉蔵院や千手院などの塔頭があり、それぞれ泊まることができる宿坊にもなっているようです。いつか泊まってみたいですね!!

日本一大地蔵尊は15m近い大きさがある巨大なお地蔵さんです。
迷った!!

本堂

仁王門を通ってから、ずいぶん寄り道して朝護孫子寺の本堂にまで来ました。結構山の上にあって、本堂は舞台づくりになっており、とてもきれいな景色が眺めます。

本堂には朝護孫子寺の本尊である毘沙門天やその妻である吉祥天、そしてその子供である善膩師童子を祀ります。

これらの本尊は普段から見ることができるのですが、実はこの奥に中秘仏、後秘仏と多くの秘仏があり、それらは普段は開帳されていません。

ちょうど行ったときには、読経を行っていたのですが、ふつうのお寺とは全く違う、ものすごくパワフルなものでした。これはご利益がありそうだ!!

本堂。現在の物は1958年の再建
本堂。結構山の上にあります。
向こうは奈良盆地かな

そして、この朝護孫子寺で必ず寄っておきたいスポットの1つが本堂にそばにある霊法堂。

実はこの朝護孫子寺には信貴山縁起絵巻と呼ばれる朝護孫子寺の縁起を説明した絵巻物が伝わっており、この縁起絵巻は12世紀に書かれた日本を代表するような絵巻物です。

普段はレプリカが置かれているのですが、それでも見る価値はありますよ!!生き生きとした登場人物の顔がとてもユニークです。

奥の院へ

本堂からさらに登って、奥の院の空鉢護法堂に行くことができます。

空鉢護法堂は信貴山で修行していた命蓮上人が空鉢を飛ばして強欲な商人の蔵をひっくり返らせて諭したという逸話からきているんですよね(霊宝館でこの絵巻が見れます)。

本堂から舗装された山道を歩いて20分ほどかかりますが、空鉢護法堂までの散歩はなかなか心地いいですよ!水を持ってあがることになっているので、本堂近くの手水舎から忘れずに持っていきます

空鉢護法堂へ。

朝護孫子寺のアクセス情報

住所

奈良県生駒郡平群町信貴山

 

サイト

 

 

行き方

JRの王寺駅から奈良交通バスの信貴山門行に乗り20分。

 

大阪からアクセスする場合は近鉄大阪線に乗り、河内山本で近鉄信貴線に乗り替え、そこからケーブルカーで終点の信貴山口に。そこからバスに乗って、信貴山門に行くことができます。

いずれの方法でもバスの本数が1時間に1本か2本ほどなので注意。

 

拝観時間

御朱印などの受付は9:00-17:00です。

 

拝観料

無料

 

Note

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です